from 2016-03-20 木工 自作 工作 手作り 家の改修
今住んでいる家は、築ン十年になんなんとするとんでもなく古い家で、寒冷地にあるため傷みがひどく、しかも頻繁に増改築を繰り返し方々にゆがみが出ています。また、かつては大人数が暮らしていますしたが、今は広すぎて大変です。 今では床が傾き、一部は危ないほどに土台が傷んでいました。ここは排水が良くなく、雪解け水がいつまでも床下に滞留するためにどうしてもそうなるようです。そこで、数年をかけて家の改修をすることにしました。 まず手始めに六畳ほどある仏間の床の張り替えです。ここは土台がすっかり腐り、床が落ちていて仏壇が傾き、歩くと床がへこみ仏壇が揺れます。お坊さんが来ても安心してお経も上げられない状態だったので、手始めにここを修理しました。完全に床板を剥がし、土台のブロック(つか石)を作り直し、太い床つか(つか石から床を支える短い柱)、大引き(床つかの上に置いて床を支える太い横柱)、根太(ねだ、大引きに渡して床板を支える少し細い横柱)、そして床板を完全に作り直しました。床板はまずチップボードを貼り、硬質スタイロフォームを重ね、その上に12mmベニヤ板を敷き詰め、最後に絨毯を貼って完成しました。 仏壇の下は特に土台を補強し、地震に対しても倒れ止めを付けました。また押入がありましたが、そこは襖を作り直し、汚い壁や天井は塗装し直して完成です。 気が付いたら、床が完全に落ちていました。 床板を剥がしてみます。 やっぱり大引きが腐っていました。 そこで、大引きを取り替えました。と言っても2x4を三枚重ね、防腐剤を塗って、塚石を新しく据えて、その上に渡しました。 ふるい床板を棄て、チップボード、硬質スタイロフォーム、コンパネを重ねて敷き詰めました。 絨毯を敷いて完成です。これで仏様も安心されたでしょう。 居間はやはり床が傾いていましたが、仏間ほどひどくはなかったので簡単に土台を補修し、床板は前の物をそのまま使い、床暖房の上にビニールタイルだったのをやめて畳敷きにしました。なんと言っても、大昔畳で生活していた感触をまた味わいたかったからです。畳と言っても本格的な畳ではなく、厚さ30mmほどのシステム畳なる物をホームセンターで見つけて畳敷きを決めたのです。 杉の板張りの壁もペイント塗りにしました。本当は板張りの趣を残したかったのですが、全面にサンディングをし仕上げる技術がなかったからです。折が有れば新しく杉板貼りにしたいとは思っていますが。 他にも外壁を自分で塗り替え、玄関まわりを春になったら、裏庭のデッキや藤棚などと一緒にやるつもりです。また屋根の塗り替えもしなければならないでしょう。 家の改修をしなければならないと思ったのは、一気にまとめてやろうとし、それも業者に頼んだりすればとんでもないコストがかかるし、それならやれるところから自分でやればよいと思ったからです。 なにより、日本は自然災害大国で、2011年の東日本大震災は世界に衝撃を与えましたが、仮に大きな地震が有れば古い基準で建てられた古い家では何が起きるか分からないという危機感もあり、とりあえず床から直したわけです。 今後何年かかけて修理してゆかなくてはならない部分があるでしょうが、とりあえずは気がかりな部分は直ったと思います。いずれにせよ、業者頼みではコストが天井知らずだし、自分で出来るならこれもDIYの一環ですね。 元々はフローリングの上に床暖を入れて、その上に絨毯を敷いていました。 工事経過の写真がないのですが、いずれにせよたいしたことはなく、元のフローリングを戻し、その上にコンパネを敷き詰めました。 最後に、厚さ30mmほどのシステム畳というのを敷き詰めて完成です。 サイト内目次 ホームへ戻る |