from 2016-03-20


木工 自作 工作 手作り

自作集塵機


つくづく思ったのが、工作室に強力な集塵装置が要るということです。最初は簡単に、掃除の時に掃除機をかければよい位に思っていたのですが、いろいろな機械で加工すると信じられないほどの鋸屑が飛び散り、木っ端が飛び散り、それらが隙間という隙間に入り込んで掃除が大変です。

確かに、しっかりした工房では巨大な集塵装置が常に作動していますし、ネットなどには集塵装置の販売広告などがあります。しかし、多くの人達が集塵装置を作っているのを知り、私も作ることにしました。

通常の大型クリーナーくらいでは直ぐにフィルターが詰まって機能不全になるし、ゴミが直ぐにたまるので、これはみなさんが作っているサイクロン式にするべきだと最初から考えていました。そんな頃、壊れた三角コーンが棄てられているのを見つけ、早速拾って帰ってそれを利用したサイクロン式集塵機を作りました。

結構性能はいいのですが、どうも機能的に小さすぎる気がしたので、本格的な物を作ることにしました。夢は大きい方がよいですから。

とりあえず、写真でご紹介します。





いろいろな動画を見て、ファンから自分で作るべきだし、それに適するモーターをどうするか探したのですが、適当な物が無く、これは電気ドリルなどでは回転が遅すぎますし力も足りないので、結局強力なフロアクリーナーが結構安かったのでそれを買いました。消費電力は1200ワットですから、十分でしょう。









しかし、分解してみて分かったのですがモーターがかなり小さい。こんな場合、回転数を上げることで出力を稼いでいるので、自作のファンではバランスが取れず、さらに遠心力に持ちこたえるとは思いません。そこで、ファンはやめて、オリジナルのファンシステムをそのまま使い、サイクロン部分はそれまでの集塵機の物を流用し、ついでにゴミをいれる容器もそのフロアクリーナーの物を流用しました。できあがった物が、写真の集塵機です。








結局、拾ってきたコーンを



こんな風に組み込んでサイクロン部分を作りました。







かなり強力にゴミを吸い取りますが、明けてみるとサイクロンで分離されないかなりの量のゴミが、ファン直前のフィルターにとりついています。これは、レンジフード用のフィルターを2枚重ねた物ですが、小さくて高速回転しているファンにゴミが吸い込まれるとモーター焼損の原因になります。見た目ではフィルターの裏側まではゴミが回っていませんが、それは当てになりません。思ったより多くのゴミがサイクロン部分からファンまで吸い込まれているようです。もう少し改良しなければならないでしょう。









これはモーター/ファンユニットとフィルター部を組み合わせた上部構造です。なお、てっぺんのモーター部のカバーは100均で買った植木鉢。









ゴミをためる容器は、元々の掃除機の物を使いました。ホースの取り付け口は透明プラスチックで窓にし、中のゴミの量が分かるようにしました。









結局、これが完成品です。ゴミ容器は元々付いていたパッチン留め具で簡単にとりはずしができるし、フィルター部は木で四方にフックを作りつけました。一寸無骨ですが、役に立っています。また、上部のモーターユニットには吹き出し口が付いていて、これはブロワーとして使うためですし、また吹き出した空気が四方八方に出るのは困るので、排気ホースで決めた場所に排気できるためです。














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