ウォーターポンプは非常に重要なパーツで、これが機能停止しますと
即オーバーヒートということになります。少しずつ水が漏れてきて
そのままにしておくとシャフトを保持しているベアリングの
グリスが飛び耐久性は格段に落ちます。最悪の場合は
シャフトが振れだし、ベルト切断てなこともあります。
もちろん漏れる場所にもよりますので始業点検は欠かせない場所です
【以下の作業で逆ネジはありません】

Tベルト交換と合わせての作業です

17mmボルト4本でエンジン本体に個定されています
10mm3本はW/Pの表裏を止めているだけです
サーモの裏側から2本の太いパイプがつながってますが
それも外します。このときは大量に水がでますので
リザーバータンクの水をできるだけ抜いておいたが
いいでしょう。ラジエター液交換作業も
ついでにしたほうが良いかもしれません

順番が違いますが一番下の画を参考にしてください
W/Pの構成部品です
こういう順番で組みあがってますが
一部逆でした(^^;;>矢印
下側から見たところですが
二つ穴があいてます
この穴と穴の間にインナーのベアリング(以下B/G)が
位置します。
ですからこの穴(赤矢印)から水漏れしていると
メカシールの不良ということがわかります

この穴のちょうど反対にも穴があいてますが
洗車等で水が入りやすいので注意です
シリコンなどでふさいでもよいでしょう
青矢印の穴は膨張した空気抜きと思います。たぶん、、、
まずはロックタブをはずして
12mmの袋ナットをはずします

問題はプーリーがわのナットをはずすのですが
インペラをはめるためシャフトが一部四角になっています。
3/8のコマが合いそうですが、、、ひひひ(^^;;
なんと10mm角なのでコマは使用できません

万力などで個定しても良いですが、プーリーナットが
堅い場合はこの四角がナメル恐れもあります
ここで自作の工具登場
鉄の板に10mmで穴をあけ、
四隅をヤスリがけしただけです

#プーリーホルダーでもいいんですけど(^^;;
シトロエン?にはちゃんとした工具があるらしいです
プーリーが外れたら矢印方向に軽く叩いて
シャフトを抜きます。いっしょにメカシールも
抜けてきます
シャフトが抜けたらB/G間のカラーを
ずらしてB/Gを叩きだします


ドライバーでカラーをずらしたところ
アウターのB/Gが抜けたら今度はCクリップを
はずして、インナーのB/Gを抜きます
CクリップとB/Gの間にはスプリングワッシャがあります
このスプリングワッシャには方向(表裏?)が
ありますので注意してください
これはインナーのB/Gのガタツキをなくすためのです
ばらしたパーツ類を洗浄してから
逆の順番でベアリングを挿入していき、
グリスを塗ったシャフトを刺したところです
プーリーナットを6kg/mで締め付けます

ちなみにデジタルのトルクレンチを使用しましたが
腕がプルプルすると数値も変わりますので
0.01kg/mオーバートルクです(^^;;;
メカシールはボディに圧入ですが
薄く液体パッキンを塗ってください

この液体パッキンは必ず塗らないと水が漏れます

最初は塗ってなく圧乳だけなので
そのまま組み上げそうになりますが
それはメーカーでの作業精度がバツグンだからでしょう
アッセンで交換する意味も十分にありますね
インペラの裏にメカシールを組み付けます
うっすらグリスを塗るとさっくり入ります
ワッシャを入れロックタブを取り付けて
ナットを締め付けてタブを折り曲げて
ロックすれば完成です

エンジン本体からはずすときは
パイプを2本切ります
W/Pのハウジングが上手くはなれれば
2本のパイプははずさなくて良いですが
多分パッキンがかぢりついてるためサーモ部分も
一緒にはずしたほうが良いでしょう

これでエンジンに取り付けです