皺枯声のアナウンスに続いて軽やかに転がり始めるビアノ。
 これはやはり只物ではない鳴り方をするスピーカーだなと心澄まし て聞いていたら突如として、ブッブブブブブブップッーとピアノの 音とノイズが断続して出始めたではないか。

 直ちにスピーカー端子 OUTPUT端子などを調べるもスピーカーからのノイズは修まらない。 終いにピアノ演奏の音もノイズも鳴らなくなってしまった。

 あ〜あ、これが噂に名高き“ヤクザ”なローサーの洗礼か。
 正味3分の寿命であった一合掌(ガッカリ)。
 翌日、岡山の川ロオーディオに電話。事情を話し修埋を依頼する。
禍の中にも恩恵ありで、オリジナルのコーン紙交換せずに、なんと エッジとダンパーだけを川日オリジナルのゴム製の物と交換してく れるとのお話。
 川口氏の研究、技術に感謝。
 その夜、山本氏に電話。
 PM6が3分くらいしか鳴らなかったですよと告げたが、「3分ですか、 そうですか」と驚きもせずに「我家では良く鳴っていましてね。 PM4に換えて遊ばしておいたのがよくなかったですかね」
 流石に佐久間氏の参謀である。“ヤクザ”なローサーと付き合って いくのに、この程度の事で泣くんじやないよ、と関西弁の柔らかな 言い回しで慰めてくれる。
 氏のとっても優しい性格故に(ヨイショ)。
 会員さんでアンプの点火と同時に“ブチッ”とローサーを壊した御 人が居るとか、まだ凄いのがいた。

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