それからの騒動記
藤山紀代史
ローサーが我が家にやって来た。
それからの騒動記である。
平成4年春4月
DH編集部の山本氏に昨年から譲渡をお願いしていた、ローサーPM6がオリジナルのダンボール箱に入ったまま届いた。
山本氏日く、このローサーのコーン紙は他のローサーのものより、
向こう側が透けて見えるほど薄くて軽いコーン紙で、ローサーの中で
は珍しいユニットです。薄くて軽いコーン紙だと、音楽信号の反応が
敏感で良いらしいのですが、是非の程は私には解からないのです。
「PM4との交換で半年も使っていないので新品同様だ」との解説。
国内販売価格の半額程度で単品購入する。
平成4年春5月
ラワン板に取付けたPM6をFOSTEX25cmフルレンジの片側を外した
スピーカーボックスに取付ける。モノラルシステムヘの始まりである。
ユニットが少し出っ張りかげんなのだが、これは目をつぶる。
“気持ちを引き締めて”NEC/CD−10スイッチON。
CHINA
300B単管アンプ点火。
PM6からかすかに交流点火のハム音、生
きている、生きている。
新譜「ハンク・ジョーンズ/ラウンドミッドナイト」をトレイに
のっけて、いざPLAY。
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