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国土交通省
 扇大臣閣議後記者会見の概要(平成14年5月28日)
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平成14年5月28日(火)
9:34〜9:56
於:国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

 おはようございます。今日の閣議の御報告を申し上げます。今日はいつものように一般と政令と人事がございましたけれど、国土交通省の法案が通ってということで、かなりたくさんのものが閣議で了承され、政令として出すこと等が諮られました。まず、それが終わりまして、一番最初に私の方から平成13年度の首都圏の整備に関する年次報告に関して閣議了解されましたので、そのことの御礼を申し上げました。今後、このまだまだ首都圏を巡る経済情勢は大きく今も変化しておりますので、それによって都市再生を進めていく、また国際都市にふさわしい機能の充実と質の高い生活環境の実現を図りたいということを閣議で申し上げて、御礼を申し上げました。
 尾身北方担当大臣から、国後島へ行ってきたという御報告がございました。この報告に関しては、今日既に新聞に載っておりましたので、あらゆるところを見てきて1泊をして、今後も事業的にもお互いに交流事業を進めていきたいという向こうの話も聞いてきたということでございました。桟橋も見てきたと。施設はある程度、ある程度というのが問題ですけれども、有効に使われていたと、ある程度とおっしゃっていました。あとは御本人の方からまた何かあるでしょう。
 それで閣議が終わりまして閣僚懇になり、まず片山大臣から御尊父の御葬儀の御礼がございました。
 それから私から、今日ちょっと時間が早めでございましたので、ちょっと一言質問をしておきました。結局答はなかったんですけれども、何を質問したかといいますと、私初めて、初めてといっても返上をしているというのは知っていたんですけれど、細かい金額を知りませんでしたけれども、私ども国民の皆様の現状も把握しながら、我々も協力して姿勢を正していこうというので1年間でいただく歳費等々の返上をしておりますけれども、初めて私金額の細かいことを知りまして、1年間で289万8,451円返上しております、国庫へ。そして、あらゆる株取引とか何かをしてはいけないというので、全部持っているものを証券会社に預けるということになっておりまして、私が1年間にこの証券会社に預かり料というのが年間で6万2,457円預かり料を取られているわけですね。これも、なぜ証券会社を儲けさせるのか、これもクエスチョンマーク。それから、私が返上しているお金の多寡がどうこうということではなくて、それを誰も知らなくて、誰も有り難がりもしないし、当たり前だと思って何をしているんだと思っている人も、まだ足りないじゃないか半分にしろという人もいるかもしれないし、そういうことが一般に全然知られていないと。私自身も細かい数字を初めて分かったというくらいの、返上をしていることはもちろん知っていましたけれども、金額を知らなかったものですから、そういうものは私今日閣議の皆さん方で、これどこかプールできないんですかと、これを全部閣僚でプールしておいて、例えば阪神・淡路大震災はないですけれども、そういうときにプールしたお金を使ったというので、一般会計で誰も有り難がらないで返上しているというの何の意味が、有効に使われているという私たちの認識もないし、国民の皆さんにはもちろん分からないし、これどうなっているんですかって言ったら、誰も返事なくて財務大臣だけが一人ニコニコしていらっしゃいました。これ、やっぱりどうなってどうなのか、プールできるものかできないものか、ちょっと研究しようやというような話になったので、ちょっと今日そのことを質問しておきました。
 それから最後に福田官房長官から、今国会で法律案の提出が101本提出させていただいて、今48本成立しておりまして、当然48%の成立率で、一層頑張っていただきたいということでございました。条約は18件のうち5件が通っているということでございまして、終盤国会に向けて各閣僚精励努力してくださいということで、今日の閣議を終わりました。
 それから、国土交通省として一言私から申し上げたいことは、御存じのとおり昨年の12月30日でしたけれども、明石市の大蔵海岸、人工海浜の陥没事故によりまして当時4歳でございましたけれども金月美帆ちゃん、意識のないまま5歳のお誕生日を迎えられて、私は何とかと思って祈っておりましたけれども、あらゆる先生方の御努力、私たちの願いも届きませんでした。一昨日の午後7時3分にお亡くなりになりました。今日がお通夜、明日が御葬儀ということで、何とか私は東京でなさるんだと思って出席したいと念願しておりましたけれども、神戸で行われるということで、国会事情で神戸まで伺うことができません。本当に残念の極みですし、お仕事を休んでまで療養に付かれたお父様、そして御家族の皆さん方の心中、察するに余りあるということで、国土交通省として少なくとも2度とこのようなことが起こらないように全力を挙げて私は原因の究明と今後の万全の処置をとるのは当然ですけれども、とにかく御両親を始め御家族の皆さんに心から哀悼の意を表したいと思って、国会の都合上出席できないであろうと今、手筈を整えて野党にも行かしていただきたいということを申し上げてありますけれども、現段階ではまだ許可が下りておりませんので、神戸ですので、心から哀悼の意を表したいと思っております。私から申し上げるのは以上です。


質疑応答


(問)  まず昨日ですね、国労の臨時大会が行われてですね、4党合意を再確認するということで政治的な解決をこれからも目指していくという方向なんですが、これについてのまずは受け止めとですね、それから政治的な解決を目指してもう2年くらいになるんですが、まだ解決しない中でですね、今後の見通しなどももしあればおっしゃっていただきたいと思います。
(答)  私はこれ大臣になる前の話ですけど、議員会長という職をしておりまして、社民党の渕上先生が2度3度、組合の役員の方をお連れになって私のところへ何とか御理解いただきたいという御説明に見えまして、大臣になる前の話ですけれども、組合の皆さんと話し合いを致しまして、世の中を見て下さいと、もっとあなたたちの同僚で努力してパン屋さんになったりお蕎麦屋さんになったり努力した人もいるじゃありませんかと、私何度も話し合いました。そういう意味では今回我々としては4党合意が最終であるということは私2年前に皆さんにも申し上げてる。私たちも努力する、最後は政治決着ということで踏み切るから、皆さんも統一を図っていただきたいということを御要望して、私は時期が経って今回の組合の大会ということになって、なおかつ昨日の組合の大会の中でも賛否両論に分かれたというお話もございましたし、一部の、昨日の夜中のテレビでしたか、何か会場の、私テレビのをちょろっと見たんですけど、まだまだ納得いってない組合の皆さん方もありますけれども、私は今日までの道のりを考えたときには、もう皆さん方も、もっと苦労してる人たちもいるんですから御理解いただきたいというのが私の、2年前、2年半前でしょうか、あの当時からの心からの願いでございまして、早く自分たちの今後の活躍の場を私は見つけていただきたいということを私申し上げておりましたので。残念ながらまだ全会一致といかなかったという点に関しては私は残念だとは思いますけれども、最終の投票の結果、4党合意を飲むということでございますので、ある程度今言ったように裁判に掛けるという人と、いやもうという人と分かれてるという事実だけは残念だとは思いますけれども、私はそろそろ大人の解決をするべき時期に来てたということの御理解があったから昨日のああいう結果になったんであろうというふうに思っておりますので。今後は少なくとも私たちは、まだ若い人もいます。まだまだ働ける人たちがいっぱいいるんですから、私は新たな道をみんなで努力して切り開いていっていただきたいという念願を持っております。今のJR等々の国民的な変化、みんなもおっしゃるんです、今までありがとうなんて言われたことないのが、JRになってみんなにありがとうと言われたり、随分気分良く列車乗れるようになった、電車に乗れるようになったという国民の声もやっぱりこういう人の犠牲の上で立ったということも、私はみんなで分かち合うべきだと思っておりますけれども。一方、今の現状を飲み込めないと頑なに言い張る人たちには私は21世紀になって、それを引き継がないで再出発してほしいと思ってます。
 
(問)  大臣がおっしゃった大人の解決というのは、一部にはやはりJRが何人かの人を再雇用するというのも含めてということで受け止めてよろしいのでしょうか。
(答)  そうです。これはもう話し合おうということになってますし、4党合意のときにも当時社民党の方ですけれども、みんなを代表して、役員を連れて組合の役員の皆さん方を国会の中へお連れになって、いろいろ事情を聞いたときの話し合いで、私たちも4党合意に漕ぎ着けたという経緯がございますから、与党3党でもこの間文書を出しておりますので、そういう意味では、私は最後の政治決着をお願いしたということの私はある程度それを受け入れられたんだなということを思ってます。
(問)  次に昨日、例の関東運輸局のですね、不正の最終報告というか、報告書が出たんですが、今、役所と行政とかですね、役所として毅然とした態度でですね仕事をすべきということが、あちこちですね、そういう事態が起きている中でですね、こういう不正が行われてきたということについて、大臣としてどのようにお考えになりますでしょうか。
(答)  私は昨日この報告を受けましてね、何よりも許せなかったことは、今まではずっとなあなあで来てたという言い方しか私はできないと思うんです。それを昨年1月からですね、厳重にこれを対処すべきというところで、初めてこれだけのことが出てきたと、しかもそれが10人の職員が着色フイルム、色掛けですね、窓に色つけてる、あれが少なくとも50件あるんですね、10人の人たちが関与してると。それから、排気ガスの川崎の方ですけど、これは関与した職員が49人いる。しかも台数にしたら201台。これをね、許してると。検査をきちんとしないでね、証明を出して、もう私それ情けないと昨日私言ったんですけれども、これは組織ぐるみだと思われても仕方ないですよって、私昨日申し上げました。全部で検査職員何人いるんですかと、何人いるうちの何人ですかという話を昨日局長にも質問したんですけれども、確か28人の中で、これ対処している職員28人の中で10人が関与しているんですね。片方は対象職員が126人のうち49人がこれに当たってるんです。だったら、みんなぐるみと思われますよって。それで、どういう例えば、現場としてはどういうことなのって言うと、13年の1月の厳しくするまでは、車の窓を全部窓を下ろしちゃって、フイルム張ってあるんですって。分かってて上げろって言ったら、何かいえ電気の故障でまだ上がりませんって、窓上げないまんまで車検通しちゃうの。済んだらなぜか窓上がってフィルム入っているという。こういうことをずっと今までやっていたんです。脅かされて。脅かされてっていうことをちょっと言いたくないけど、本当にそうなんですって。やっとそれが去年の1月から厳しくして初めてこれだけの台数が出てきたと。そして個人的に外国から輸入したりなんかして早く許可して市場に出してくれっていうことも、やっぱりある種のね・・・。私、恐喝されたのなら警察に言いなさいと。なぜ届けないのと。相手が暴力的に暴言を吐いて検査官を脅かすのであれば、なぜ届けないんですかって。株主総会と同じでしょって。株主総会だって皆今姿勢を正そうと言っているときに、どうして姿勢が正せないんですかって言うと、いえ、高くて良い車ほど怖い方がいらっしゃいますと、こう言うんです。それじゃ、話にならないって昨日散々申し上げたんですけど。何はともあれ、こういう検査というものをルールに則ってまじめにしている人が損をするようなことが平気で行われているということが許せないということで、私は今後対処方を昨日局長に、どうしたらこれを対処できるんですかという対処方法を考えてくれと言いました。そしたら今朝ですけど、5つ対処方法を言ってきました。1つ、チーム制の導入、管理職による検査コースの巡回の強化によって管理責任体制を強化、これが1つ。2つ目は、トラブル発生時における警察との連携強化。これは当たり前のことなんです。今頃気が付いたのは遅いと思う。3つ目、緊急事態を想定した訓練の実施。4つ目、警備官の増強。増強しなくてもできると思うんですけどね。増強しても、できない人ばっかり増強したって意味がないんです。5つ目、内部監査の充実。というのが今朝私が耳にした今後の対応の申請人が威圧的な行動をする人に対処する検討の項目だそうでございますけれども、少なくとも私は責任体制というものをきちんとしなくちゃいけないということと、こんなもの今まで、今更5項目出さなくたって当たり前のことできてないということ自体私は大変遺憾ですし、二度とあってはならないために体制強化をするというのは当然のことだと思っております。以上です。
 
(問)  昨日国会でも御答弁されたんですけれども、例の鈴木宗男議員の関係で新しい、国交省としてはいろいろ調査して圧力はないというふうにおしゃってたんですが、昨日全く新しい会っていいますか、宗建会っていう名前も出てきてですね、その会がないと発注できないとか入札できないとか、そんな話も議会で出たんですが、大臣は調査するということをお約束していますけれども、それについてはどうお考えですか。
(答)  昨日私、共産党の緒方先生の資料が配られたんですけれども、その資料配られた中にも宗建会っていうんですかね、それと一生会っていいましたね、その会のことは資料には載ってなかったんです、言葉で、質問の中で宗建会と一生会っていう名前が出てきました。これ生まれて初めて聞く名前なんですね。今までいろんな疑惑のこと私資料で聞かれたり、決算行政監視委員会でも資料もらいましたけれど、こういう後援会の名前は初めて昨日聞いたんですけど。私、変な話ですけれども、私たちは全部政治資金規制法で後援会を絞れというふうに言われたのに、こんなに次々に、数の、これ政治資金団体ですか?こんなにたくさんあるはずないんですよ。それ自体私違法じゃないかと思ってますけれども、これがどういう登録をしてある後援会なのか、あるいは政治団体なのかちょっと昨日の質問では分かりませんでしたけれども、とにかく初めて聞いた名前で、それから緒方先生がお示しになった資料で、結局その後援会に入っているところの98%ぐらいが工事を請け負っているというふうにおっしゃったんですね。けれども、ほとんど北海道にある全部の建設業協会からお金を取っているんだから、どこに落ちたってパーセント上がるんでね、私は入札資格者全部からお金もらってるんじゃないかなと思って。私もう一度今日、昨日委員会でしたから聞けませんでしたけれども、私今日ちょっと官房長そばにいますから、これ調べてもらおうと思うんですけど、北海道でいわゆるAランクからBランクから、資格者で把握してる者が全部私献金しているんじゃないかと思うんですよ。だからどこに落ちてもパーセントが上がるんで、献金もらってるところが98%工事しているじゃないかとおっしゃったら、いやいや、全部からお金取ってるんだからどこに落ちてもパーセント上がるのは当たり前だという気が、昨日のですよ、一覧表を見てですね、いくら献金したかは昨日書いてありませんでした。会社の、業界の名前だけ書いてあったんですね、緒方先生の。ですから今日ちょっとそういうことも私は改めて検査を昨日したいと、調査をすると申しましたのはそういうことなんです。一見見たところ全業界が後援会に入っているんじゃないかなと。金額は分かりませんよ、書いてなかったから。そういう私は昨日一覧表を見まして、ちょっとそういう気がしたものですから、そういうことも含めて調査したいと。またそれで法的に政治資金団体が決められたものよりも数たくさんあるというなら、これはやっぱり違法行為ですよね。これは私は昨日初めて聞いた名前ですから、これは総務省絡んでますけれども調べたいと思ったので、とにかく初めて聞いた名前でしたから、これは国土交通省も含めて政治団体ということも含めて私は調べさせていただこうと思った。そういう答弁を致しましたし、今もその気持ちです。


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