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ぷっ・ぷじょ〜206
(ソーラーガード)

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ソーラーガード(ウィンドウフィルム)

昨年の9月に206を購入しましたが、この車の購入のきっかけは、1歳の長男を車に乗せなければいけなくなったからです。(以前は、ロードスターだったので、車内空間とシートのレイアウト上、チャイルドシートが装着不可です)
リアシートにチャイルドシートをセットして長男を座らせるのですが、夏になるとサイドガラスからの直射日光が子供の顔等を直撃します。
幼児の肌はデリケートですし、まだ真っ白の肌を直射日光に浴びさせて日焼けしても困るので、ウィンドウフィルムを貼ることにしました。


ウィンドウフィルムは、カーショップで購入して自分で貼ったり、車種別にカットしたフィルムを購入して貼ったり、あとは専門の業者に依頼して貼ってもらう方法等があります。
以前、カルディナにウィンドウフィルムを貼ろうとして、カーショップでフィルムとカルディナ用の型紙を購入し、実際に貼ろうとチャレンジしたのですが、何度やっても気泡が抜けず、汗だくになって作業しても、満足な結果が出なかったので、結局の所あきらめてしまいました。


206は一応お洒落な外車なので、綺麗にフィルムを貼りたいと考え、専門の業者に依頼する事としました。
インターネットでウィンドウフィルムを検索すると、色んなフィルムがあるものです。国産をはじめ、アメリカなどの輸入フィルムも多く見つかりました。


色々探してみると、断熱効果に優れたフィルムとして大阪の北陵さんが扱われている、アメリカ製のソーラーガードが見つかり、相談・問合せをしてみました。
すると、断熱効果を狙うのならば、後席サイドとリアガラスには
ソーラーガードのQUANTUM−14を貼り、前席サイドとフロントにはレイシェードを貼ることを薦めてくれました。
サイドとリアに使用するQUANTUM(クアンタム)は、フィルムを染色するのではなく、金属皮膜をスパッタリング技術でフィルムに多層にコーティングして、断熱効果を飛躍的に高めているそうです。
当然、染色していないので、色抜けなども発生しないそうです。


通常、前席サイドとフロントにはフィルムを貼ることは無理(違法)だと思いますが、透過率が70%以上であれば、フィルムを貼っても違法ではなく車検でも問題ないそうです。
このレイシェードはほぼ透明なフィルムなので、車のガラスに貼っても透過率70%
(注意1)は問題ないそうです。
注意1:フィルムを貼った状態で、ガラスとフィルムを合わせた正味の透過率が70%以上であることが条件
但し、フロントウィンドウに関しては、206は断熱効果のあるガラスが標準なので、今回はフロントウィンドウは不要と判断しました。

北陵さんとメールで何度かのやりとりを行った後、ウィンドウフィルムの施工は伊丹の(有)三章さんで行う事となりました。
それでは、施工の状況と、施工後の状態を以下の画像と共に説明します。
    



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ソーラーガードのホームページ



ソーラーガードの施工風景その1
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フィルムを貼るサイドガラスは、全てガラスを外して貼ります。
仕上がりや作業性を考えると、全て外した方が良いそうです。
あらゆる車の内装を外して、ガラスを外すとなると素人では出来ない作業です。
取り外したサイドガラスに合わせて、フィルムをカッティングして貼っていきます。
近くによってデジカメで撮影しようとすると「近づくと埃が舞いますよ」と注意されました。
綺麗な仕上がりのためには、埃が大敵だそうです。さすがプロ!!
ソーラーガードの施工風景その2
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リアガラスは外す事は出来ませんから、まずはサイズ合わせを行います。
一般的には、リアガラスはカーブしているので、熱線プリントの所でカットした、3枚貼りなどを行いますが、ここでは1枚貼りです。
当然1枚貼りなので、継ぎ合わせた所もありませんし、仕上げが綺麗です。
これは絶対に素人では真似できませんし、専門業者でも出来ないところが多いそうです。
お世話になった、(有)三章さんです。
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ここがお世話になった、(有)三章さんの外観です。
ウィンドウフィルム貼りを専門に行っており、他にはボディコーティングも行っているようです。
実際に施工を待っている車は、高級車や外車ばかりでした。
ソーラーガード施工後の206
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ウィンドウフィルムのソーラーガードとレイシェードを貼った後の206です。 こちらは、斜め後ろからのショットです。
フィルムの色は、薄くミラーがかかったスモークで、上品かつスポーティーな印象です。
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リアガラスの状態です。
さすが1枚貼りなので、一般的な3枚貼りなどに見られる、熱線プリントでの隙間がありません。
サイドビューを横と斜めから
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真横から見た状態です。
見る角度や光の加減で、かなり黒く見える事もあります。
こちらは、サイド後方からの状態です。
この角度では、意外と透き通って見えていますね。
車内からの眺めです
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車内からサイドガラスを見た状態です。
フロントはフィルムが貼ってあるのか、教えてもらわなければわかりません。
と言うのも、透明度も高いですし、フィルムがガラスと一体化したような仕上がりで、近くで見ても「本当にフィルム貼っているの?」てな感じです。
サイドはスモーク状になっているので、フィルムが貼ってあることは当然わかります。
でも、「標準の着色スモークガラスです」と言われてもわかりません。
リアガラスを内側から見た状態です。
何度も説明しますが、さすが1枚貼りは綺麗だし、自然な仕上がりです。
施工後のガラスのアップです
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前席サイドガラスに貼った、透明なフィルムのレイシェードのアップ画像です。
ガラスの端の部分は貼ってありませんので、フィルムの貼った状態がわかると思います。
後席サイドガラスに貼った、QUANTUM−19のアップ画像です。
こちらもガラスの端の部分は貼ってありませんので、フィルムの濃さがわかると思います。
日々の温度変化グラフです
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ソーラーガード施工後の温度変化グラフ
北陵さんのご協力で、データーロガーを使用して206車内温度の変化を 記録する事が出来ました。
記録した期間は、6月9日から7月25日までの47日間です。
記録した期間の温度変化を、エクセルのグラフに表示してみました。
週別に平均化したグラフです(休日は除く)
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こちらは、平日の平均温度を計算し、週別でグラフ化してみました。
6月24日の週は、梅雨で雨が多かったので、全体的に温度が低めです。
梅雨が明けた7月22日の週は、日本中が猛暑だった週で、かなりの高い温度を記録しています。


ここで注目して欲しいのが、午前8時(8:00)と昼12時(12:00)午後5時(17:00)付近の状態です。
ちょうど午前8時と午後5時が通勤時間になりますので、エアコンが動作して車内温度が下がっています。
お昼の12時は、妻が昼休憩にコンビニ等で車を使用するときがあるので、この時間帯も車内温度が下がっています。



約3ヶ月後の感想&効果は?

ソーラーガードを施工した206は妻の愛車なので、まずは妻の感想を聞いてみました。

    夏場の日中とか夕方、5時6時あたりに乗ったらとても暑いけど、エアコンをかけると1〜2分くらいですぐに効いてきます。
    エアコンの温度をオートの22度の設定していましたが、運転中に手が冷えて冷たくなるので、温度を上げたりエコノミーモードに変えたりするようになりました。
    結局エアコンを切って窓を開けたり、暑くなればまたエアコン入れたりして運転する事が多くなりました。
    通勤距離が短いのですが、エアコンが効くまでに自宅(会社)に着くということが無くなりました。


    以前乗っていたロードスターは車内空間が狭いため、エアコンの効きが良いと思っていました。
    206はロードスターよりは広いので、効きがどうかと思いましたが、本当に早く効いてきます。
    ソーラーガードを施工していない車に乗ると、その差はよく判ります。


    ウィンドウにフィルムを貼ったのは初めてなので、夕方に暗くなってから走行中に後ろを見ると、見えにくいと思いました。
    車庫にバックで入れるのも暗い感じがして、見えにくいと思います。


    それでも外観がシャープな感じていいと思います。
    フィルムに気が付いた人から「かっこいい」と言われました。
    フィルムを貼ってからは、さらにお気に入りの206になりました。

以上が妻の感想です。
  


<北陵さんからのコメントを頂きました>

    断熱性能を体感していただけて幸いです。
    今回は、特に燃費への寄与や断熱性能を最重要ポイントとしてフィルムを選定しましたので、シリーズの中では最も濃い部類のものを施工しています。
    フィルムを貼った車に乗るのは初めてということで、慣れるまでは夜間、周囲にまったく明かりが無いような場所では暗さが気になるかもしれません。
    例えば、夜間の山間部を走行することが多く、運転歴が浅いユーザーなどには、少し濃度の薄いものをお奨めする方が良いかもしれませんね。
    私たちは基本方針として「最悪の条件(夜間+雨天など)でも不安を感じない」濃度を選定していただくようにしています。
    ご意見を参考に、今後はお客様のご利用時間帯や地域性、視力による個人差なども含めて総合的にみたベストチョイスをアドバイスできるよう、施工店の指導に努めてまいりたい所存です。


    温度の記録データを拝見し、やはりエアコンの効きが格段に良くなっていることや、今までならエアコンを使用していたような条件でも、オフにすることもあるということをユーザーの立場から検証していただけたうえ、ルックスも女性オーナーにご満足いただけたということで、とても嬉しく思います。


それでは、ウィンドウフィルムの効果をまとめてみましょう。

  • 断熱効果
    通常ですと前席サイドガラスにはウィンドウフィルムは貼れないのですが、今回は透明度が高くて断熱効果のあるレイシェードを貼りました。
    さらに、リア3面にはただ単純に色がついたフィルムではなく、高い断熱効果を持つQUANTUM−19を貼りました。
    これにより妻が感じているように、エアコン(冷房)の効きがかなり良くなっているようです。
    また、紫外線防止効果もありますので、日焼けを気にしている妻にはピッタリです。

  • 安全性
    事故などが発生した場合には、サイドウィンドウ等は割れると粉々になってしまいます。
    今回使用したフィルムは、ガラスが粉々になって飛び散るのを防止する効果もあるので、万が一事故が発生した時の安全性を高めます。
    また、外部からガラスを簡単に割る事も防ぎますので、盗難防止にも効果があるかもしれません。
    車内からの視認性に関しては、妻が感想で書いているように、やはり夜間の場合には落ちてしまいます。
    これは色がついたフィルムを使用する以上、しかたがないことだと思います。
    現在3ヶ月使用してみましたが、ウィンドウ開け閉めに伴うキズ等は全く見られませんので、安物のフィルムを貼ってキズによる乱反射等はありません。

  • ファッション性
    これは個人の好みの問題になりますので、なんとも言えませんが、今回貼ったフィルムはミラーとスモークが混ざった様なフィルムで、シャープ&上品な感じです。
    個人的には、ただ単純に真っ黒の様なフィルムは、あまり好きではありません。

  • 燃費向上
    ウィンドウフィルム自体は燃費向上グッズではありませんので、フィルムを貼って燃費が向上する事はありません。
    但し、エアコン(冷房)の使用を抑える効果がありますので、エアコン使用による燃費低下を抑え、結果的には以前より燃費が悪くならない、つまり向上する効果はあると思います。
    206は昨年9月納車なので、現在は昨年との燃費比較はできていませんが、今後フィルム施工前後の燃費比較が出来たらと思います。
    (2002年11月9日燃費を公開しました)


最後ウィンドウフィルムに関する感想
今回、ソーラーガードを施工して、以下の事を感じました。

  • 施工はやはりプロの業者に任す。
    業者の中には、施工レベルの差があるので、この辺も情報収集が必要です。

  • ウィンドウフィルムにも性能の差がある。
    色の濃さだけでウィドウフィルムを選んでいませんか?
    ウィンドウフィルムに何を求めるかによって違いますが、価格はもちろん性能には差があります。
    安物のウィンドウフィルムを使って、2〜3年でキズだらけになれば、結局は高コストとなります。

最後に、やはり信頼できる施工業者とウィンドウフィルムの選択が重要です。
気に入らなかったら、即交換できるような商品ではありませんので。




燃費推移グラフ(2001年10月〜2003年7月)
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プジョー206は、2001年9月に納車されましたので、納車後から2003月7月までの燃費推移グラフ(注意:長距離走行の燃費データは除外済み)をぴったり燃費くんで見てみましょう。
2002年6月にソーラーガードを施工しましたので、その後の燃費ですが、やはりエアコン使用が多いので燃費は10km/Lを切ってしまいました。
今年も暑い日は長く続き、9月や10月もエアコンを使用することが多いのですが、このグラフを見ると急に燃費が回復しています。
2001年と2002年の10月を見ても、約1km/Lの燃費の差があります。納車直後と、慣らしが完了後を考えても、やはりソーラーガード施工により、エアコンの使用率低下、エアコンの効き向上等により、燃費に好影響をおよぼしていると考えられます。
暖かくなり、エアコンを使い始める2003年5月と6月についても、2002年と比較すると燃費は向上しているようです。


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