「耳の日」が制定されたのは、昭和29年(1954年)3月3日です。
耳鼻科学会が音頭を取り、厚生省(当時)のバックアップで制定されました。

一般の人々が耳に関心を持ち、耳の病気のことだけではなく、健康な耳を持っていることへの感謝、耳を大切にするために良い音楽を聴かせて耳を楽しませてあげるために、あるいは、耳の不自由な人々に対する社会的な関心を盛り上げるために制定されました。

また、この日は、三重苦のヘレン・ケラーにサリバン女史が指導を始めた日であり、電話の発明者グラハム・ベルの誕生日でもあります。3月3日で「ミミ」という語呂合わせと言う説もあります。

グラハム・ベル(1847~1922)アメリカ 技術者 発明家
イギリスのエジンバラ市で、視話法を研究していた父の元に生まれました。少年時代から発明工夫の才能があり、よく玩具などを作っていました。又、母の影響で音楽にも秀でていました。
エジンバラ大学とロンドン大学に学び、発音に関する勉強をしています。ボストン大学の発音生理学の教授となります。

元来ベル家は、祖父以来、発声の事を研究しており、父メルベルは、発声器官の運動を符号に表す“視話法”という一種の文字を発明しています。ベルは父の研究を耳の不自由な児童に応用し、ボストン市にろうあ学校を開きました。

彼が、発明の最初のヒントを得たのは、口と耳の不自由な人のために、音響の波動を目の前に見せようとする器具を作った時のことで、後の基礎となります。1872年(明治5年)助手のトーマス・オーガスタス・ワトソン(電気に詳しい町の電気屋さんで、モールス電信の技師であった)の協力を得、電話の発明に専念する。2年後理論上成功し、翌年、初めての微弱な音の伝達に成功し、電流により音声を送る磁石式電話機を発明しました。1876年3月16日「Mr. Watson, come here, I want you.」(ワトソン君、用があるから、ちょっと来てくれないか)という言葉を、隣の部屋で明らかに聞くことができ、アメリカでは、この日を電話記念日とし、記念の言葉としています。

彼の発明した原理が現在の電話機の基本になっていますが、後にエジソンが送話器を改良したことで性能が向上し、更に真空管を利用した増幅器の登場により、遠距離通信が可能になり、急速に普及しました。又、フランスよりボルタ賞を送られ、その賞金でボルタ研究所を作り、蓄音機、光線電話、航空機の研究を行い、特に水上機の発達につくしました。

また、発明と共に耳の不自由な人達への教育にも熱心でヘレン・ケラーとサリバン先生を引き合わせたのも彼であり、長い間親しく付き合っていたと言われています。

日本と電話

日本へはベルが発明したその翌年1877年(明治10年)には伝わっていました。電話を外国人で初めて使ったのは日本人ということになります。つまり、世界の言語の中で英語の次に通話で使われたのは日本語ということになります。

また、アメリカに留学していた伊沢修二(東京音楽学校校長)と金子堅太郎(農商務大臣)が、ベルの下宿で、初めて電話を使いました。

当時、2個の電話機が輸入され、工部省で通話実験しながら細かいところまで調べました。そして1881年(明治14年)に沖電気創業者、沖牙太郎が国産第1号電話機を製造しました。ただし、ベルの電話を基本としていたため、性能は良くなかったそうです。(「まるで幽霊の音声を聞くようだ」と話していたそうです)その後エジソンが発明した電話機が輸入され、通話も改善されて本格的な長距離通話実験が東京と熱海の間で行われました。こが日本の電話創業とされています。
耳マーク

耳が不自由です。呼ばれたら合図をお願いします。
病院での受付での対応です。

「手話の日」

後藤田三朗さんの提唱で、日本デフ協会が2003年3月20日に制定。
手話が左右の五本指を使うことから、5月5日が手話の日になりました。

「補聴器の日」

日本補聴器販売店協会と日本補聴器工業会は, 6月6日を「補聴器の日」と制定しています。

6月6日は、
①耳介の形に補聴器が似ているため。
②耳に補聴器を装用すると、聞こえの弱った耳に(3月3日)さらに補聴器と言う耳の聞こえを補うもうひとつの耳を付けることから、3月3日×2=6月6日と言う意味あいがあります。

熱い夏をむかえるにあたり、汗をかいたり水が恋しくなる季節に、6月6日頃に年一回補聴器を点検しておきましょうという意味合いもあります。

この日を中心にして補聴器が人々の生活の中で身近なものとなるようと補聴器を通して、多くの人々が抱えている「聞こえ」についての悩みが改善されていくことを目指しています。

ロロくん 補聴器の日マスコットキャラクター

ロロくん」
 

























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