■ MaSaNa's OUT DRIVER ■
四国TOURING

4/29 SUNDAY 晴れ
 4月29日の早朝1時20分、綱島をGEMENIで出発した。メンツは僕と弟とスケさん。
まぁ八ヶ岳にでも出掛けるようなノリだ。GEMINIの距離計は35765km を指している。
藤が丘のCANON 寮に寄ってPUGEOTを置き、PUGEOTのCDをGEMINIに移し換えてSTART だ。
沼津・浜名湖とR1を走り安城でR23 に入った。名古屋の湾岸を走り抜け弥富町のGSで
最初の給油を行う。鈴鹿を過ぎ亀山から名阪国道に入る。天理でR25 に降りそこね
西名阪で大阪の藤井寺まで走る。大阪は環状線・産業道路・大正地区・R43 と湾岸を走り
抜ける。淀川を渡る頃、今回最初の渋滞にはまる。
  渋滞を抜け神戸で昼食をとる。王将を探すが見つからない。三の宮のTELBOXで探し出し
たのは海辺を大きく離れた西神学園都市の中だ。R2を離れワインディングを登っていくと
山中にビル群が見え隠れする。その中に王将の看板を見つけそこに入る。
  その王将は学園都市店ではなく白川台店といったがそんな事はどうでもよい。
  満腹になった僕たちは一路、明石港から淡路島を目指す。フェリー乗り場は臨時増発
しているにも関わらず2 隻ほど待たなくてはいけなかった。16:45 に明石を離れる。
17:05 岩屋に着く。船上での時間はあっという間だ。
  淡路島を国道の無い西側から縦断する事にする。こちらからだと瀬戸内海に沈む夕陽が
見られるからだ。途中ダムを見つけちょっと山道と景色を楽しむ。
  今にも沈まんとする夕陽を右手に見ながら淡路島を南下する。丁度、五色浜で日没を迎
える。ライダー達もこの時間に合わせてここにやってきた。
  岬を回り込み淡路島南端まで来た。鳴門大橋を見渡せる。風が超強い。
  鳴門大橋を渡り20:00 頃鳴門駅前の『てんてん』という料理屋で寿司うどん定食を食べ
る。うどんも寿司も子供だましな味。安いだけが取り柄だ。
  徳島を過ぎR55 を南下する。徳島を過ぎるとLAWSONが無くなってしまった。明日の朝食
を調達するため阿南まで南下する。途中24H 営業のスーパーやほか弁屋はあるのにCVS が
無い。きっとCVS がないから24H 営業のスーパーがあるのだろう。
  阿南から明日の予定を消化するため剣山スーパー林道方面へと向かい勝浦町内の県道で
睡眠をとる。23:00 だ。こうして慌ただしい1 日目が終わった。

4/30 monday 晴れ
  寒い。朝4:30。あまりの寒さに目覚めてしまう。しばらく我慢していたがたえきれず、
運転席で寝てる弟を起こしてエンジンを掛けヒーターを入れてもらう。
 近くの自販機で買ったhot coffeeを飲み5:10にSTART する。
5:45にスーパー林道の起点に達する。集落を抜けると程無く道はダートに変わる。
朝も早いのでまだ他の車も見当たらない。大きな石ころが時々転がっているが轍が掘れて
いる訳ではないので割りと走りやすい。速度計は20km前後をフラフラしている。
廃屋が両側に残る当たりを過ぎると、そろそろオフロードバイクが後ろからやってきては
抜いていくようになった。むこうは40kmから60km程で飛ばしていく。
  途中、先に抜いていったオフローダが戻ってきた。連れのバイクとはぐれたそうだ。
旭丸峠はスーパー林道と剣山林道との分岐点になっている。
  ここで稜線を眺めながら朝食のパンを食べた。先程のオフローダはここでしばらく連れ
の現れるのを待っていたがとうとう一人で先に行ってしまった。
  剣山林道の前半を終え国道を少し走り後半部に突入する。ファガスの森という施設があ
り多くのオフローダが一息入れていた。先に出てもどうせ抜かれるのだからと、全てのオ
フローダが出発するのを待って出発した。
  地層が突出してギザギザになった独特の山はだを左右にながめつつ林道を走り続ける。
その間にもオフローダは追いつき追い越していく。景色のよい所ではキャンプをしている
オフローダも多い。空には文字通り雲一つなく青と緑が対照をなしている。
  やがて道路工事のショベルカーが現れて道を塞いだ。聞けばすぐにどかしてくれるとい
う。迷惑をかけるようで悪いが後から後からオフロードバイクもやってくるので仕方がな
い。ショベルが道を明けてくれて4 台のオフローダが通り過ぎるのを待って出発する。
  剣山林道の南側を平行して走る県道との合流点についた。ちょうど土浦ナンバのHILUX 
とBIGHORN がSTART していくところだった。後に残っていたオフロードバイクの人も土浦
の人で写真をとってあげる間少しだけ話した。彼らは麓の温泉に泊まっていたそうでここ
までダートを走らず県道を来てしまったようだ。
 林道の最後の部分を少し走ると木沢村のレストポイントについた。久し振りに乗用車を
見る。ここにはバスも来ている。トンネルをくぐってから林道の終わりに向けて88体の地
蔵があり、ミニ88箇所巡りを楽しめるそうだ。老人も多くそろりそろりと車を進める。
  高の瀬峡では地元のオリエンテーリングかなんかの企画とぶつかり多くの子供が歩いて
いたのでここもゆっくり走らざるをえなかった。
  林道も終わりになってきたところで4WD がかっとんできたので道を譲った。さっきのBI
GHORN だ。間もなくR195に出た。剣山林道は約90km程。好天に恵まれたせいで楽勝であっ
た。
  R195を東へ向かう。北川という集落のGSに行ってガソリンを補給する。昼食は四つ足峠
をくぐった別府峡温泉で食べる。当初の予定ではこのままR195を東進するつもりだったが
時間があったので西熊別府林道を走る事にする。この林道は昭和63年に開通したばかりで
ある。別府峡谷を抜けると本格的なダートに入る。路面は荒れているが地元車の通行量は
多い。白髪山からの眺めは剣山林道と大差ないものの有名でない分いい。
  上韮牛川沿いの県道を下り、途中から支流の笹川沿いの県道を上り始める。笹谷林道は
下半分は石も大きく狭いが高度を上げるに従い道が広くなり、石も減る。マイナーな林道
ではあるが抜け道としては便利なせいかバイクのオフローダも多く見掛けた。矢筈峠を越
え更に行くと分岐点にでた。祖谷山林道はどっちですかとそこに居た登山者風のおじいさ
んにきいてそっちへいくと封鎖されていた。どうやら祖谷山林道の中間に出たらしい。
おじいさんは祖谷山林道の上りを教えてくれたようだ。U ターンして帰ってくると先程の
じいさんが下を指して笑っていた。僕らはそっちに向かった。
祖谷山林道はあまり車が走っているとも思えない状態だった。石が多い。両脇に草が茂っ
ている。さんざん下回りをこすった後国道439 号線に出た。
  国道439 号線は舗装こそされているものの林道のような道だった。ヨサク街道と呼ばれ
ているのもわかる。途中から左折してかずら橋に向かう県道に入った。かずら橋の有料駐
車場に車を入れる。橋は有料なのでながめるだけ。吊り橋だ。奥に観光ガイドにものって
ないような滝があった。かずら橋を離れ祖谷渓道路をさけ、祖谷渓温泉に向かう県道に入
る。祖谷渓温泉は祖谷渓に向かって建つ建物で道路に面した入り口から階段で下りていく
タイプだ。
  祖谷渓を抜けるとR32 に出る。橋を渡るとうどん屋が右手にある。本当に四国にはいた
るところにうどん屋がある。R32 を一路南下する。小歩危の駅に車をとめて待合室に登る
。誰もいない。切符も売ってない。更に南下。ドライブインに入る。昼間ならここから、
川下りが出来る。ここではうどんしか出来ないと言われたのでもっと南下する。次のドラ
イブインでやっと食事にありつけた。

 R32 をそのまま南下しつづけ高知に入った。高知はバイパスが完備されBOOKSHOPが遅く
まで営業していた。またガソリンが100 円という安値だ。ただしCVS が見つからず市内を
うろうろしている内にSPARをみつけた。高知にはCOCO'Sまであった。はりまや橋を通過し
て桂浜に向かう。桂浜の有料駐車場は21:30 で閉まってしまうが夕方を過ぎると無料にな
るためか若い連中の車が大挙してきていた。
  浦戸大橋を渡って黒潮ラインにでたが何もないので浦戸湾の東岸を北上し市内を横断し
て今度は桂浜から仁淀川までの海岸線を走る。仁淀川を北上しR56 に合流して南下。
  須崎・窪川を経て井の岬にたどりつくともう日付は変わり5 月1 日の0:30。

5/1 tuesday 晴れ
  明け方にオースチン彗星を見るために井の岬までやってきたのだが目が覚めるともう
7:30になっていた。R56 を南下する。入野松原という海浜公園のような所を見つけ入って
行く。キャンプ場のそばで歯磨き& 朝食とする。
  今日は四万十川を遡る。まず河口のある中村市に入った。本当は四万十川沿いの県道に
入りたかったのだが少し行きすぎてしまった。しかしそのためにトンボ公園の看板を見つ
けたので行ってみる事にした。ちょうど8:30でopenしたところだった。
  トンボ公園は世界各国のトンボ標本を集めた博物館と実際にトンボを保護している田圃
からなっている。割りと観光客は多かった。
  再び、四万十川沿いの県道に入ろうとしたが再び一本、道を間違えた。地図を見ている
うちに中村城跡に行ってみるのも面白いと思い行ってみた。城が博物館になっており、入
ってみる。史跡や堆積環境などに面白い資料が多く見られたが城から中村市を見下ろす景
色は小京都と言われる程のものではなかった。
  四万十川沿いの県道にようやく出る。しばらく上ったところで佐田の沈下橋という案内
がある。入って行って見ると欄干のない橋がある。増水した時にも流されないように欄干
を付けていないのだ。橋から見下ろす清流は本当に透明で底が見通せる。流れもとっても
ゆっくりとしている。川原におりる。丸くて大きい石をごろごろと乗り越えていく。広い
川原の向こうに四万十川がゆっくりと流れている。
  時折、集落の中を通りながら川を上っていく。中半というところに真新しい休憩所が出
来ていてそこで休んだ。しばらくして橋を渡った所の集落の雑貨屋でまた休憩。
やがて川沿いの県道はR381に合流した。昼食をとるために川の反対側の県道に入り柳瀬温
泉を探すが地味な所らしくいつの間にか通り過ぎてしまった。昭和という所で川に渡され
た鯉のぼりをみる事ができた。本当は鯉のぼりはこの先にあると聞いていたので旧道沿い
に四手崎の方を一周してきたが見つからなかった。大正町でR439を越えさらに東進する。
四万十川はどんどん海にちかついていき窪川でまた北進を始めるのだ。途中家地川に流域
唯一のダムがあるのを見るために旧道に分岐した。ここのダムの特徴は魚の川上りのため
に階段状の水門がある事だ。窪川の町に入る手前で川にそって北上しはじめる。
 四万十川はここまで遡ってきてもまだ広くたゆたっている。県道を北上し大野見村の久
万秋という集落で道路脇の湧き水が飲めるようになっている。飲んでみるとくせがない。
四国に入ってからというものどうも食堂で出される水に臭さを感じていたので本当に美味
しい。ついでにもっていた魔法瓶にこの水をつめた。
  この当たりをすぎる頃から川は狭くなりはじめる。いよいよ源流は近い。東津野村の船
戸でR197を越え堂海公園へ向かう林道に入る。集落のなかをつづれおりの林道が続いてい
る。道は堂海公園を越えた所でダートになった。間もなく対向車がやってきた。お互いス
ピードが出ていたので鋭いブレーキング。弟が昨日あったBIGHORN だという。嘘だろと去
っていくBIGHORN の後ろ姿をみると確かに昨日のBIGHORN だ。自転車を同じ位置に積んで
いる。しかも土浦ナンバー。
 林道を登る。右手の沢からは水音が聞こえてくる。まだ四万十川の渓流は続いている。
いくつかのカーブを過ぎたところでブロックの防砂堤から水がしみ出している。ここだ。
草を掻き分け防砂堤をこえさらに沢を上っていくと岩の間から水が流れ出している。源流
とはいえ相当な量である。岩のすきまから川はまだ上流にまで続いているのが見てとれる
が今回はここまでだ。車に戻り、さっきの湧き水で汲んでおいた魔法瓶の水を飲んだ。
このまま林道を越えるとR439に出る事もできるが、日没までに四万十川に戻る事を考える
と県道を引き返し、窪川からR32 経由で中村に戻った方が早そうだ。
林道をUターンして引き返し県道に戻った。前方に2台の4WD が止まっていた。昨日の2
台だ。ホーンを鳴らしながらそれを抜くとやがてその2台と一緒に走っていたオフロード
バイクが追いついて来た。しばらく一緒に走り彼は右の四万十川沿いの道に、僕らは窪川
に向かう県道へと分かれた。

 中村市街の手前で海岸沿いの県道に入り、河口を目指す。すでに夕暮れが迫っている。
漁港を抜け公園と住宅の間を走り抜けると行きなり防波堤と河口が視界をおおった。車を
とめる。堤防の向こう。海に面した側では釣り客が焚き火を囲んでいる。日が落ちるにつ
れ海岸の焚き火の明かりが赤々としてくる。やがて四万十川の川面と背景は闇の中に沈ん
だ。
 夕食をとるために街中をめざす。魚が食べたい。ガイドに出ていた『しば天』を見つけ
だす。ちょっと裏道にあって見つけにくかった。おかげで車で大通りを何回かウロウロし
てしまった。そのかわり車を止める場所には困らないのだが・・・
 3人ともたたき定食を食べる。やわらかくてくさみもない。おいしい。

  車に戻る。ラジオは天気が悪化しつつある事を伝えている。R321は快適。あまり車もい
ない国道を足摺岬めざして走る。以布利から足摺岬への東岸を走ろうとするが『GW中通行
禁止』の標識が出ている。仕方なく土佐清水から西岸の県道で足摺をめざす。いよいよ雨
がパラついて来た。右手に真っ黒な海を意識しつつ海岸線を走っていくとやがて先に街の
明かりが見えはじめやがて足摺スカイラインと合流したあと道はホテルなどの間をぬって
足摺岬に到達する。ここには車で寝ようとしている先客が大勢いた。乗用車・大型のバン
・中年の夫婦・学生・カップルと種類はさまざまだが共通しているのはいずれも関東均衡
のナンバーだって事。明日の天気を案じつつ眠りにつく事にした。

5/2 wednesday 雨
  また、寒さに目を覚ましてしまった。時計を見るとまだ5:30。二人はまだ起き出す気配
がない。仕方なくじっとしているとやがてポツリ・ポツリとルーフを打つ雨音。ついに、
雨が降り始めた。5:50、二人が起き出した。とりあえず寝惚け眼のまま、朝のみじたくを
した後、傘を持って足摺岬の灯台の方へ歩いていく。同じように雨の気配に起き出してき
たのか早朝だというのに観光客が多い。
  朝食を食べると時計は7:00を指している。車を出す。昨日、通行禁止のあった方向から
来る車も多く、岬側から抜ける分には規制もなかったので東岸を行く事にする。
R321に出て土佐清水を抜けると道は快適なワインディングとなる。この道は足摺サニーロ
ードという別名を持っている。竜串に足摺海底館というのがある。OPENは8:30だという。
30分ほど駐車場で待つ内に従業員や旅行者・ライダーが続々とやってきた。

[OutDriver]