ISUZU BIGHORN
Special Edition by LOTUS

イスズ・ビッグホーン・ロータス-1990年式
まだ4WDと言えばクロカンが当然の時代にひたすらラグジュアリーを目指したのがこのビッグホーンであった。
旧時代の
目指した至高
INTERIOR

MECHANISM

EXTERIOR

SPECIAL
プアマンズローバーと呼ばれて
 ピックアップトラックのファスターを4WD化したロデオがアメリカのシボレーにOEM供給されラブの名前で発売されると西海岸で人気に火がついた。このシボレーラブ=ロデオのラダーフレームに乗用車風のボディを架装したのが初代ビッグホーンの成立ちである。スクエアでシンプルなボディは、かつてホンダのN360がプアマンズ・ミニと呼ばれた様に皮肉を込めてプアマンズ・ローバーと呼ばれた。そして、その翌年、三菱からパジェロが発売となり、時代は急速にRV全盛時代へと加速していく。その大きな流れの中でビッグホーンはいすゞ本来の質実剛健さと、RVマーケットの拡大という二つの要素の間で翻弄されながら次々とバリエーションを拡大していくのである。

至高の高級オフロード車という回答
 昭和の末期にいすゞをスポーツカーメーカーとして復権させたのが乗用車のirmscherシリーズとLotusシリーズであった。irmscherはハードなサスで本格スポーツ向け、Lotusは積極的なロールを楽しむドライビング指向であったが、その性格をそのまま踏襲したirmscherとLotusがビッグホーンにも投入された。これはそれまでの、所詮はラダーフレームのCCVを如何に乗用車的にするかという発想で、パワステ、パワーウインドー等の装備を競うパジェロを中心としたRVブームに一石を投じるものとなった。いすゞはまず、irmscherでインタークーラーターボを備えた直噴2800ccのディーゼルエンジンを採用しディーゼルエンジンのパワー競走の口火を切り、更にCCVの世界にも評価をする価値のあるハンドリングを与えたのである。そして、このLotusでは積極的なロールを誘うサスで、オフロード性能を犠牲にする亊なく、オンロードでのハンドリングを両立させるのに成功させるのだ。そして肘掛け付きのキャプテンシート、ハイルーフ、BBS風のホイール等、英国風の高級オフロード車を演出し、長い間のプアマンズローバーコンプレックスに自分なりの回答を出したのである。
INTERIOR

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SPECIAL


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