「ラジオアンテナ移設(その1)」(2009/04/07-2009/05/23)
シエンタはタナベの車検対応ギリギリ車高ダウンスプリングを入れた 事により、「GARAGEささを」の車庫に入るようになったのだが、6ヶ月点検の段階で怪しいと言われ、12ヶ月点検の時には確実に車検に通らない位最低地上高が確保されていないとの指摘がディーラーからありました。
確か車検ギリギリが9cmのところ7cm位になってしまっているとの事。
スプリングも新品の時から徐々にヘタっていき、車高が下がってきてしまったようだ。これは以前、知人からも新品のスプリングは徐々に車高が下がってくる事は教えてもらってはいたのだが。。。
ディーラーの営業担当者には好きでシャコタンにしている訳ではなく、車庫に入らないから仕方なくそうしているんだけど、、、等と、事情説明なのか言い訳なのか分からん説明をしたが、更に詳細説明でアンテナが左後ろについているがアンテナが右後ろだったら何とか車庫に入った可能性を言ってみた。
ガレージは水切りの為か、床面が左より右の方が若干低く傾斜しているのでアンテナが右に付いていた方が天井とのクリアランスが確保され易そうなのである。
ディーラーの営業担当者はそういう事であれば、アンテナを右に移設する為の見積もりを取ってみましょう、と言ってきたので、お願いする事にした。
数日後、ディーラーの営業担当者から、アンテナの移設に当たりましては、左に付いているアンテナを外して、外した穴を溶接、板金をして塗装、さらに右側にアンテナ取り付けの為の穴を開けアンテナ設置。加えてアンテナケーブルの内部配線の延長をする必要があり、費用は十数万円になるとの事だった。
更にアンテナケーブルの内部配線の延長によってラジオの感度が悪くなる事も考えられるとの事。
まあ、予想通りの回答と言いますか、金額は予想よりも高額でした。
見積もりを取ってみましょうとオファーされた時からあまり期待はしていませんでしたけどね。
まあ、自分が何らかの方法でアンテナを左から右に移設するしか無いだろうと検討に入った。
私は最初から溶接、板金、塗装なんてする気が無かったので、蓋をする路線で考えた。
アンテナがどのように取り付けられていているかを調べる為にネットオークションでシエンタのアンテナを落札した。少なくともアンテナが取り付いている状態では雨漏りがしないのだから、アンテナそのものを改造して蓋を作ってしまおう、という作戦である。
また、アンテナケーブルの延長に伴う受信感度の低下は延長部分の接触抵抗などの要因もあるだろうし継ぎ足しは考えずに、ケーブルの引き直しとかで対応しようかと考えていた。
で、ネットオークションでシエンタのラジオアンテナを落札しました。 | |
バラします。 | |
最近のアンテナはブースターが付いているので、こんな回路の基板も内蔵されている。 | |
これがアンテナベースのシャーシとルーフと共締めするナット。 | |
中間にこのパッキンが入って水の浸入を防いでいる。 | |
まずはシャーシの加工。 背の低い蓋を作るので、シャーシの背の高い部分をリュータで削り落としてしまいます。 |
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出来上がりはこんな感じ。 この後に盛るパテの食い付きを良くする為に、背の低い部分もリュータを軽く当てて面を荒らしておきます。 |
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横から見るとこんな感じです。 薄くはしたいが強度も必要でしょうから、サイドのリブは残してあります。 |
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シャーシにはアンテナのケーブルを貫通させる穴が開いているので、くつ底補修材で穴埋めをします。 | |
くつ底補修材は80℃のお湯に5分浸して硬化させます。 | |
次に、アンテナベースのカバー部分をぶった切って、シャーシに被せます。 このカバーをぶった切った物が、この後に盛るパテの堰となります。 |
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今回使ったパテはこのGM-8300. 耐熱パテで200℃の耐熱性があり、耐油性もあるという優れもの。 |
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パテと硬化剤を混ぜませして、持っていきます。 | |
表面にビニールを被せて、引っくり返して、机に押し付けて、きっちり充填させました。 | |
数時間放置してまずは自然硬化させます。 | |
熱を入れるとより強度を増すとの事なので、ラップを巻いてお湯につけて熱を入れました。 | |
その後、ヤスリで削り面を出しましたが、パテにエアーが入っていたのでポリパテで修繕しましたが、塗装前の脱脂材でポリパテが痩せてしまうのでポリパテは剥がす事にしました。 | |
ポリパテを剥がしました。 | |
再度、GM-8300を盛って机に押し付けました。 | |
改めて、ヤスリで削り、こんな感じまでに仕上がりました。 | |
今回はあまりお金を掛けたくなかったので、とりあえず「GARAGEささを」にストックしてあった、これらを使って塗装する事にした。 アンテナベースのカバー部分はポリプロピレンと思われたので「PPプラコート」、GM-8300部分はアルミ相当と思われたので「キングスティックロン」を、それぞれ綿棒で塗布しました。 |
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で、アクリル系の白を吹きました。 | |
塗装の時は、使い捨てタイプのビニール手袋が便利ですね。 | |
うーん、面出しが不充分でヤスリの目が出てしまってますね。 | |
それを、やってはいけない厚塗りで誤魔化したりして。 | |
自然乾燥の後、ハロゲンヒータで熱入れをしたら、、、、、、 火ぶくれが出来てしまい、塗装をやり直す羽目に。。 |
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剥離材で塗装を剥がしたら、何と、アンテナベースのプラスチック(ポリプロピレンと思われる)が溶けてしまい、焦った(-"-)。 若干解けたが、ヤスリで整形し直してそのまま使います。 |
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何か、イマイチ塗装が上手くいかないので、、、、、 ウレタン塗料を買ってきた。 塗装が上手くいかない事は、アクリル系塗料とウレタン塗料の差では無いのだが、私自身の気分を変える為である。 |
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ヤスリの目を埋める為に、今度はサーフェーサーも吹いたりした。 | |
#80の目を消せるとのうたい文句に頼りましょう。 | |
吹いた後。 このサーフェーサーは吹いた後に面出しをするのが前提なものだけあって、吹いただけだと表面はザラザラです。 |
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でガシガシ削ったら、サーフェーサーをすべて削って下地も削って、ヤスリの目は消えました。 最初からこうすれば良かった。 |
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で、こんな感じで塗装が出来ました。 | |
硬化後に、サンドペーパーで面を荒らしてからコンパウンドで磨きました。 | |
マスキングに手抜きをしたので裏面がこんな有様に。 | |
逆のマスキングをして剥離材で余計な塗料を落とします。 | |
取り付けのナットを嵌めてみたら、中央の穴に、はみ出ていたくつ底補修材のゴムが邪魔な事が判明し、カッターで削ってやった。 | |
剥離材で塗装を溶かします。 | |
洗浄して、こんな感じになりました。 | |
最後に鏡面仕上げのワックスで磨いてやって、ようやく蓋が完成いたしました。 | |