【幾何学ナンプレ】2列版・Locked Candidates (Claiming)

 スタンダードナンプレには Locked Candidates という解法があり、「1列の中にある候補数字nがすべて1ブロックに入っている」という状況から話を進めました。
 当サイトでは『ステルス座布団レーザー発射!』というページで解説しています。
 実は、幾何学ナンプレでは、候補数字nが 2列/2ブロック 以上でも同様の手法が使えるんです。
 (難易度:★★★)

1.2列から2ブロックへの claiming

図 1-1

 図1-1、黄色タテ2列を見てみましょう。
 候補数字7の場所を調べると、こういう状況でした。

  • どちらの列も候補数字7は2つのブロック内部に存在する。

 対象の候補数字はです。
 どのも青色枠の2ブロックに入ってますね。
 タテ2列の候補数字7を探したら、たまたま2つのブロックに全部入っていた。
 そういう状況です。

 この時、青色枠のブロックに対して結論が1つ生まれているんです。

図 1-2

 その結論とは何でしょう?

  • その2つのブロックにある候補数字7のうち、黄色タテ列上にない物を除去できる。

 図1-2 だと、赤色3マスが該当します。
 この3マスに数字7を入れられなくなるんです。

 なぜでしょう?
 それは、該当の2ブロックにおいて数字7はのどこかに入らざるを得ないからです。
 それを解説しましょう。

図 1-3

 候補数字7をブロックごとに色分けしました。
 黄色タテ2列に数字7は2個入るから、6マスのうち2マスに数字7が入ることになりますね。
 もちろん同じブロックに数字7を2個押し込むわけにはいかないから、結果、次の通りに入れるしかなくなります。

  • のどれか1マスに数字7を入れる。
  • のどれか1マスに数字7を入れる。

 仲良く1個ずつ入れるしかない。
 この事実がブロックに大きく響いてきます。

図 1-4

 例えば、青色ブロック。
 さっき「数字7はのどこかに1個入る」と述べたのだから、それ以外の青色マスに7は入らなくなりました。
 緑色ブロックも同様で、以外はNGです。

 というわけで、図1-4 のように候補数字7を除去できるんですね。
 図1-2 の結論通りになりました😄

 この後、3連続×印のおかげで★マスに7が確定します。
 ×印のチカラは大きいね!

 2列にある候補数字nを探した時、それらはすべて2つのブロックの内部にあった。
 この時がチャンスです!
 そのブロックを見て、2列からはずれた候補数字nをすべて除去しちゃいましょう!

図 1-5

 もう一例やってみましょう。
 少し展開が進んだところです。

 図1-5、今度は上端の黄色ヨコ2列を見てみます。
 おぉ、候補数字3が2ブロックに分かれてますね!

  • 赤色マスから候補数字3を除去できる。

 どちらのブロックも、のどこかに数字3が入る。
 黄色ヨコ列からはずれた候補数字3を除去しましょう😊

2.3列から3ブロックへの claiming

 前セクションでは、2列/2ブロック に対して機能しました。
 もちろん、3列/3ブロック に対しても同じく機能します。
 このセクションでは、3列/3ブロック のパターンを解説しましょう!

図 2-1

 まずは 図2-1、黄色のヨコ3列を見てみましょう。
 候補数字9の場所を調べたら、こういう状況でした。

  • どのヨコ列も候補数字9は3つのブロック内部に存在する。

 で示した箇所です。
 たしかに、青色枠の3ブロック内部にありますね!
 この時、前セクションと同様に結論はこうなります。

  • 3つのブロックにある候補数字9のうち、黄色ヨコ列上にない物を除去できる。

 理由は前セクションと本質的に同じですが、ここでももう一度説明しましょう。

図 2-2

 候補数字9をブロックごとに色分けします。
 黄色3列に数字9は3個入るから、11マスのうち3マスに数字9が入ることになりますね。
 もちろん同じブロックに数字9を2個入れてはいけないから、次の通りに入れるしかありません。

  • のどれか1マスに数字9を入れる。
  • のどれか1マスに数字9を入れる。
  • のどれか1マスに数字9を入れる。

 ここでも仲良く1個ずつ😊

図 2-3

 前図2-2 の結果は3つのブロックに影響します。
 例えば、青色ブロック。
 のどこか1カ所に必ず数字9が入るのだから、以外の青色マスから候補数字9を除去できる。
 緑色ブロックも同様で、以外の候補数字9を除去しましょう。
 赤色ブロックは……消せるの1個もなかった😅

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