1.唯一パターンが見えてくる!
サムクロスは「合計」「足し算」が大きなカギを握っていますが、時には「引き算」も必要です。
ある列の一部が数字で埋まったら、合計からその数字を引き算してみてください。
新たな手掛かりに気付くかもしれません。
図1-1、左下の青色タテ列に注目します。
このタテ列は唯一パターンではなく、現時点では数字は何一つ決まりません。
しかし、解き進めると手掛かりが現れます。
まぁ、とりあえず解いてみましょうか。
少し解き進んだところ。
ここで、もう一度青色のタテ列に注目してみます。
合計値はどうなったでしょう?
- 数字9が入ったから、合計の残りは4に減った。
残り2マス。
合計は4。
なんと、唯一パターンになった!
青色列は見事な変貌をとげました。
もしかしたら、そこから道が開けるかもしれない!
サムクロスにおいて唯一パターンは大きな手掛かりです。
残りのマスが唯一パターンになった時、そこにはチャンスが転がっているかもしれません。
実際、図1-2 にはチャンスが起きています。
セクション23でいろいろ解き進めてみましょう。
唯一パターンでない場合もチャンスが訪れることはあります。
それはセクション4で解説しましょう。
2.共通する数字はど〜れだ?
セクション1の 図1-2 に起きているチャンスとは一体何か?
図2-1 の青色3マスに注目しましょう。
どういう状況になっているのか?
- 2マス同士の2列がマスAで交差している。
- 2列とも唯一パターン(合計3・合計4)である。
おおっと!
解法『共通する数字はど〜れだ?』が使えるじゃぁないですか!
喜んで使いましょう!
- マスAに数字1が確定する。
こういうふうに、合計値から引き算することで、盤面は新たな姿を見せるようになる。
その姿にいち早く気付くことが、中級問題攻略には不可欠です。
目聡く見つけてエンピツを躍動させましょう!
3.半分はダメよ〜
実は、図1-2 にはもう1つチャンスが起きていた。
図3-1、青色の4マスを見てみましょう。
- 2マスと3マスが交差している。
- タテ列は合計残り14、ヨコ列は唯一パターン(合計24)である。
- 赤色マスの7も地味に重要。
タテ列の方は 合計19→14 に減っていることに注意しましょう。
さて。
ここで、合計24のヨコ列に注目しましょう。
この3マスのどこかに必ず数字7が入ります。
どこに入るでしょうか?
赤色マスの7にも気をつけて探しましょう。
実は、たった1カ所しかないんです。
- 青色ヨコ列の左端に数字7が確定する。
もちろん、決め手となったのは合計14に減ったタテ列です。
数字7が入らなくなっちゃった!
ここでも盤面は新しい姿を見せてきましたね。
タテ列から数字7をシャットアウトして、新しい手掛かりを示してくれました。
これもしっかり見つけて、筆を進めたいですね😊
他にも、合計の残りから得られる手筋はいろいろあります。
それは皆さん自身で発見してみてください。
自分で手筋を発見していくのもパズルの面白さです😃
4.選択肢が狭くなっている
図4-1、もぅ完成間近。
だけど、手掛かりはどこにあるのだろう?
唯一パターンは3カ所もあるけど、数字は確定しそうにない……。
実は、青色タテ列に手掛かりがあります。
- 青色タテ列は合計残り13である。
2マスで合計13になる組み合わせを考えてみましょう。
3組ありますね。
- 4と9。
- 5と8。
- 6と7。
三者択一。
正解は必ずこの中にある。
さぁどれだ……?
いや、よく見たらすぐわかる。
合計23のタテ列には既に4と6が入っているわけですね。
ということは、「4と9」も「6と7」もあり得ない!
- 青色2マスには数字5と8が入る。
既に確定していた4と6。
この2つの数字がちょうど選択肢を削る役割を果たしたんですね。
こういうふうに、既に判明した数字が後に手掛かりとして役立つことがあるんです。
「数字の組み合わせを洗い出したら1通りしかなかった😅」なんてことは往々にしてある。
だから、中級問題攻略のためには、唯一パターン以外にも目を向ける必要があります。
合計値の残り、確定した数字。これも大事です😊
ちなみに。
実際は、唯一パターン(3マス合計24)のおかげで8, 5の順に数字が確定します(図4-2)。
更新履歴
- 2024. 7.29.
- 新規公開。