脳梗塞
発作の前兆
脳硬塞には脳血栓と脳血詮の2種類があり、前者はある日突然に起こるが、症須度の高い後者の脳血栓は、本格的発作の前に、一過性脳虚血発作と呼ばれる前兆症状が表れることが多、この時期の対処の仕方が、生死を分けることになる。
「高血圧や高脂血症などの危険因子をもった入が、はしを突然取り落とす、体の片側がしびれる。ろれつが回らない、相手の話しが理解できないなどの症状がでたら、ただちに神経内科受信を。これは脳の動脈が血の塊で一時的にふさがれてしまう一過性脳虚血発作。脳硬塞発作が起こる前触れです。」
(東京慈恵会医科大学健康医学科/豊原敬三講師)

血栓は解けて流れ出し、ほとんどの場合、1時間以内に症状は消えてしまうが、一過性の脳虚血発作を放置すると15
〜20%が23年以内に本格的脳硬塞発作を起こすといわれている。
日常生活

一過性脳虚血発作から脳硬塞への進行を阻止するには、医師の指導による食生活をはじめとする生活改善の徹底が決め手になる。

「脳硬塞は動脈硬化がもとで発症しますから、血液中のコレステロールを低下させる食物繊維や魚を積極的に食べること。特に魚の油にふくまれるDHAなどの脂肪酸は有効。血液をサラサラにする働きもあるので予防には最適の食べ物です」(豊原講師〉

赤血球の理想濃度は約35%。それ以上になると血液はねばつき発作を起こしやすくなるので、水を十分にとることも重要だ。「夜は血液の流れがゆるやかになって発作が出やすいので、就寝前にコップ1杯の水を飲んで血液濃度を薄めておくといいでしょう。また体質的に血が濃い人は、定期的に献血して調整するのも一方法です」(豊原講師〉就寝前にコップ一杯の水を飲み血液濃度を薄めておく

発作時の処置

発作を起こして倒れた場合、周囲の適切な処置が一命を救うことも多い。

「動かしてはいけないといわれたのは昔のこと。トイレや風呂場で倒れたらすぐに楽な場所へ運ばなければなりません。この時、首を前屈させると脳圧を高めて危険なので、少し後屈ぎみに頭と首を固定して運ぶことが大切です」
(豊原講師〉

最新治療

「心筋梗塞を発症して6時間以内の超急性期血栓溶解剤を使うと、非常に予後が良く、後遺症を最小限に抑えられます」(豊原講師〉

ただし短時間に病名を確定する必要があり、実施しているのは、設備の整った専門病院や大学病院に限られている。脳卒中のうち脳出血は激滅したが、脳の血管がつまって起こる脳梗塞は、脳卒中の6割強を占め増加の一途をたどっている。脳梗塞で命を落としたり重大な障害を残す危険性を免れるかどうかは、脳硬塞の大発作を起こすの前兆症状の見極めにかかっている。