1993




	LT CL SL OB	吉野興一先生遠西敬二先生浅井秀明森定司井波喬之野垣岳稔草野和俊生川友恒五十嵐啓木村衛昭助村準也、大島義信
●星を見ながら寝る　2001年2月27日　浅井秀明
上高地の喧噪をあとにし、梓川を横手に眺めながら横尾にはいる。台風が懸念されたがその後も天候に恵まれ、順調に奥穂高岳、前穂高岳登頂に成功した我々は３０００ｍからの大パノラマをおおいに堪能し、翌日下山を開始した。そして、一気に上高地へ下りるのではなく、井上靖の小説“氷壁”の舞台にもなった徳沢で一泊することになった。テントを張り夕食を済ませたあと、ここは下界であるとの見解の下、吉野先生はOBである大島さんと酒盛りを始められた。周りの自然のせいか、吉野先生はかなり気分良くなられたらしく、現役部員に外で寝ることを強要しだした。その理由は“星がきれいだから”である。最初は皆軽く流していたが、度重なる呼びかけ（命令？）でほとんどの部員がそれぞれ寝袋を片手に外へ出てきた。そして星を眺めながら寝たのである。しかし、残念なことにその時見た星についてはあまり覚えていない。覚えているのは翌日寒さで目が覚めたことと上高地までの行程で部員の列の後ろを遅れて歩く、気持ち悪そうな吉野先生と大島さんの姿である。
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