暁星山岳部のあゆみ 年代
写真
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OB
平敷哲先生
松林 雄二郎
金英雄
長谷川光
和田 洋三
雲取山 雁坂峠
●ルート
7月28日 新宿―氷川―鴨沢―奥多摩小屋 7月29日 ―雲取山―飛龍山―将監峠 7月30日 ―雁峠―雁坂峠 7月31日 ―タナ沢出合―新地平―塩山―新
●夏山合宿の思い出 2001年2月23日 松林雄二郎
部歴編纂事務局の方から原稿の依頼があり、当時の山行記録により記憶を辿りつつ本文をしたためておりますが、何分にも32年前の思いでであり、部分的にしか思い出せません。しかし この山行が自分にとって初めて成功した山行であり且つ高校時代最後の山行であった為、細部については上記の通り記憶は曖昧ですが、合宿そのものは思いで深い出来事の一つとなっています。と言いますのはこの夏山合宿の前の山行は5月に丹沢を縦走したのですが、この時に自分の体力のみを基準に行程を組み、メンバー全体のペースを読み切れなかった為に、大幅な行程の乱れを招いてしまった経験がありました。その反省をこの夏山合宿で生かさなければとの責務に駆られて、自分なりに事前研究とシュミレーションを重ね、予定通りの山行が出来たと満足した思いでが鮮明だからです。当時は部員も少なく、今回の合宿の参加者は先生・OBを含めて5人でしたが、山岳部の備品には小人数用の物はなく、テント・なべ等全てが8人用以上で、各人にかかる重量負担が大きくなってしまう事を懸念していました。金および長谷川の両氏は体も小さく、この合宿が初めての山行だったと記憶しています。故に体力とザックの重さ、1日の歩く距離と高低差、これらを頭に入れて速度を出し行程決めた経緯がありますが、この準備期間に抱いていた不安を非常に大きいものと感じていた記憶が生々しく蘇ってきます。しかし いざ出発となると、鴨沢から歩き始めて自分自身が予想以上にバテテしまい、慌てながらも悟られないように必死に歩いた記憶があります。これも前の晩の緊張による睡眠不足が原因でした。それでも一日目を乗り切った後は快適な山行となり、メンバー共々大休止の時、あるいは展望の開けた場所等のささやかな達成感を満喫しつつ最終テント場の雁坂峠に到着し、安堵感と満足感に満ちたコンパを開くことが出来ました。恒例の事ながらコンパ中はみんな表情・言動も明るく、伸び伸びと飲み食いし、歌を歌いゆったりと心地よい疲労感と達成感に浸っていました。いつも賑やかな金が皆を笑わせてくれ、彼と対照的にいつも静かな長谷川も満足感あふれた会心の笑顔を俯けている光景が印象的でした。山行におけるいつもの普通の光景でしょうが、リーダーとして初めて責任を無事に果たし終えようとしている自分にとってはやはり忘れられない高校時代の思い出です。

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