暁星山岳部のあゆみ 年代
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平田浜造先生
金沢和己
太田慶樹
安達則昭
青柳進
小幡純
●ルート
8月5日 上野駅出発(22時40分 青森行)― 8月6日 ―徳沢駅―弥平四郎―不動滝 8月7日 ―三国岳―種蒔山―切合小屋 8月8日 停滞 8月9日 ―飯豊本山―駒形山―御西岳―大日山―御西岳―天狗ノ庭 8月10日 ―烏帽子岳―カイラギ岳―北股岳―門内岳 8月11日 ―扇ノ地紙―梶川峰―飯豊山荘―ヌクミ平 8月12日 ―長者原―小国駅―上野
●1968年 太田慶樹(部報より転載)
8月6日 郡山で磐越西線に乗り換え徳沢駅下車、仙台屋の車で弥平四郎に入る。何度かの小休止後、一夜の宿に適当な抜川へ出た。昼食を摂り、まだ日の高い内に夕食も摂り、天幕の戸口も閉めた。 8月7日 まだ明けやらぬ山径をたどる。疣岩山で昼食後、三国岳へ。初めての雪渓の出会いで、皆嬉びを子供のごとくに表現させた。幕営地は種蒔山直下。 8月8日 停滞。 8月9日 懐電の明かりが夜闇を破る。御秘所あたりで御来光、神社から少しで飯豊本山頂、360度の展望を楽しむ。御西までの緩傾の径はニッコウキスゲが満開。昼食は午前8時に御西直下で摂る。大日岳が眼前にひかえている。大天狗ノ庭に向かう。天庭とも言うべき乾湿両方の花が咲き誇っていた。 8月10日 早立ちする。与四太郎の池を通過し、栂皮木岳へ着く。十文字鞍部直下の雪渓で6時30分に昼食。約半日のズレを実感しないのは“山の時間に我々が使われているからなのだろうか?北股岳の登りも難なく通過し、眼下にギルダ原を見る。門内の池を見誤りコースを間違えた。台風7号の不気味な風音の中不安な一夜を過ごした。 8月11日 7時になって歩き出す。北西の彼方に佐渡が見える。後方を振り返ると北股岳、大日岳の北面がナイーブで女性的だ。やがて、地神尾根に入り梶川峰までの緩傾な下りの後、急傾斜を下る。2時間で湯沢峰まで来る。飯豊温泉の露天の鉱泉湯に浸かる。ここで、平田先生はステテコ姿で、風呂の水をひとまず掻い出し、次には我々の裸の姿を写真に収めるなど、“カッコヨサ”を残すことなく我々に披露した。 8月12日 雨をおしての行軍となった。体はズブ濡れで、雨天に歩くことの少ない我々は少々難儀した。長者原に着くと雨はやみ、陽光がその強さを増し始めた。やがてバスに乗車、皆一応に眠り夢の中で夏山の日々を思い返していた。周りの林には夏の陽光が甘美な伴奏を奏でる中で。

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