暁星山岳部のあゆみ 年代
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OB
猪野義夫
薗田充
片桐
清水晃
雨宮淳
高林尚志
杉浦直彦
高島賢次
庄司保
田辺正夫
山下信護
泉可彦
雨宮透
1954.8 松本駅にて
(後列左より)田辺・庄司・吉村・山下・雨宮透・泉
(中列左より)清水・薗田・片桐・猪野
(前列左より)高林・高島・杉浦・雨宮淳
●合宿所感 1954年11月15日 庄司保(部報より転載)
1年間の中でもっとも大きな計画である夏山合宿も全く終了し、君達もホッとした事と思う。
今回は計画当初より色々と相談をうけ、又私達も少しでも多く君達と一緒に山に行き種々な点に於て教えたり教えられたりしたいと考えていたので、合宿に同行させてもらいました。そこでこの合宿について感じたことを幾つか書いてみます。
先づ結論を言えば、君達は「山に慣れてない!!」と言うことです。然し君達はなれない仕事を実によくやりました。午前3時に起床して朝食の用意、行動出発の準備、そして5時には出発、行動中とて勝手な行為は勿論厳禁、休みも少なく一歩一歩山の頂を目指して歩いている時は、きっと山がなんと高いんだろうと思った事でしょう。テントキーパーはBCに一人残って朝食の後片付け、そしてすぐ夕食の準備等々に追われ、夕方行動隊が帰ってくると直ぐ夕食、そして薪取り、朝の準備・・・・・テントに入るのは9時を過ぎる。殊に朝は、さっき寝たばっかしと思ったのに3時きっかりには情容赦もなく目覚し時計は鳴り響き、ねむい目をこすって寒い外に出て行くのは相当な意志が必要だったろう。しかもその瞬間から、夜毛布にくるまる迄皆常に明朗な態度で事にあたって呉れたことは非常に嬉しかった。是非今後もこの明朗さ、素直さを忘れないで続けて持ってください。
しかし忘れないでもらいたいことは今度の合宿が絶好のテント場と連日の好天と言う最大の好条件に恵まれたということです。この様な好条件がそろうことはめったになく、もっともっと悪い条件ばかりがそろう方が多いのです。そのことを良く良く考えて下さい。次に話は変りますが合宿に参加しなかった諸君に一言、君達は山に行く友達に何か協力しましたか。自分は行かないからといって横を向いていた人が多かった様ですが、今後はこの様な事なく会員総てが協力して計画を立て実行して行くべきだと思います。
何かと不勉強な私達の言う事を良くもきいて動いてくれた諸君に御礼を言います。どうかこの合宿で勉んだことを一つの土台として発展していって下さい。
殆ど予定通り計画を遂行出来たことを大変嬉しく思っています。

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