自作アンプ&真空管の写真撮影

山下 秀樹


 写真雑誌の受け売りみたいな事も多いですが、自作アンプ&真空管の写真撮影にできるだけ特化したいと思います。
 自作アンプや真空管を写真に収めて、MJのコンテストに出すとか、OLMに持っていくなんてのを想定して話させていただきますので、あしからず。



 はじめに

 アンプとか、真空管の撮影に限りませんが、撮影するときに、思った通りの映像を残すためには、かなり努力が要るでしょう。特に、雑誌の表紙やグラビア、カタログの製品写真のように撮ろうと思ったら、それはそれは大変です。

 これは、たぶん写真撮影全般に言える事だと思いますが、眼で見てきれいだと思ったまま『パチリ』って撮ったものが、現像されて出てきて、『あれ〜。こんなんじゃなかったよな〜』って事が結構あるのではないかと思うのですが、眼で見た映像と写真に撮った時、残される映像の違いってのは、何度も『こんなんじゃなかったよな〜』って経験を繰り返して、身についていくものだと思います(などど、えらそうな事を言ってみる)。

 結局、枚数(フィルム本数)をこなして、身につける試行錯誤的な方法しかないと思います。ただ、この試行錯誤の写真道楽の過程も楽しみではありますから、試行錯誤自体も楽しんでみてはいかがでしょうか?

 ひごろから、こんな景色を撮るとしたらどんなイメージでどんな構図で撮ったらどんな写真になるか考えて、実際に出来てきた写真と比較する。

 ただ、あまりこれにこだわってると、普段から眼が、カメラのファインダーのようになってしまって、そのままの映像が捉えられなくなってしまうので要注意です。

この辺は、あまりオーディオ機器にこだわり過ぎて音楽が見えなくなってしまう事とも似ている部分ではありますが……。

 以下の情報は、その試行錯誤の過程でお役に立てば幸いと願いつつ書かせていただきます。ひょっとすると、泥沼への招待状になるかも……。


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