佐久間アンプの作り方

Q&A




 佐久間アンプは、アンプを作ったことのある人ほど、不思議な点が多く見いだせるアンプのようです。
 それに、困ったことに、教科書通りの作り方で製作しますと、発振したりすることもあるようです。
「いったい、佐久間アンプはどのように製作すればよいのか?」
このホームページの大きな目的のひとつは、そういったの疑問に答えることです。
 佐久間アンプ愛好会では、"Direct Heating"別冊として「佐久間アンプの作り方」の出版を予定しています。
その冊子の中から、とくに重要なポイントを選び出し、「Q&A」の形で説明します。




アース母線とはなんですか? 2点アースについて説明してください。

一番多いのが、このアース母線についての疑問です。
図を参照してください。



ハムがひどく、音楽を聞くどころではないのですが…?

佐久間アンプは、終段が交流点火ですが、ローサーなどのスピーカーからわずかにハムが聞こえる程度です。

ハムがひどい場合に考えられるのは、

  • すべて指定のパーツを使っていますか?

    とくにトランスはすべてタムラ製作所のものに統一しないとトラブルの原因です。
  • トランスの化粧板は使いません。

    タムラ製作所のトランスには、裏側に金色の化粧板がついていますが、これは電気を通しません。見た目は非常に美しいのですが、トランスをシャーシに付けるときは、この化粧板は外してください。

  • トランスの「E」端子
    タムラ製作所のトランスには「E」と書いた端子が出ていますが、これにはなにも付けないでください。これをシャーシに落とすとトラブル原因です。

  • グリッド、プレートの線は、極力離して配線してください。

  • イコライザーアンプの場合、イコライザー素子の回りには他のパーツは近づけないでください。とくに電源系のチョークは要注意です。

  • 初段が5691なら交流点火で十分実用になります。良質のヒータートランスを使わない直流点火はかえってSNを下げる原因です。

  • ドライバー段のヒーターチョークは高価ですが、タムラ製作所のものを使ってください。SN、音色ともにこのチョークが重要です。

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