● ソケット

真空管アンプに必需品のソケットは山本音響工芸(http://www2.117.ne.jp/~y-s/index-j.html)の製品を購入してください。
佐久間さんが昔使っていた白色の物は「タイト製」で,セラミックでできています。最近でまわっているものは外見は似ていますが,端子などが,いいかげんな作りで,良質の物が少なくなりました。
幸い山本音響工芸では,ほとんどの真空管に対応するソケットを製造していますので,ぜひ,これをお使いください。
価格はタイトの物などに比べて,割高ですが,なによりハンダ付けがしやすいこと,完璧に真空管の足にヒットすること,真空管の抜き差しが容易なこと,ソケットの穴をシャーシに開けやすいこと,など,その価格以上の性能を持っています。
ソケットは,アンプ全体の性能を上げるための,とても重要な部品です。タムラ製作所のトランスと山本音響工芸のソケットなしには佐久間アンプは製作できません。
真空管とそれに対応するソケットについては,山本音響工芸のカタログに詳しいのですが,佐久間アンプで使用するソケットのタイプは,

5691,5692,KT-66などの8本足の傍熱管は,US-8P
50,300,整流管の83等の4本足の直熱管は,UX-4P
整流管の5U4G,GZ34,GZ37には,整流管用ソケットまたは,US-8P
42等は,UZ-6P

が用意されています。
なお,佐久間アンプでは5691はパラ接続をするのですが,山本音響工芸のUS-8Pソケットはハンダづけがしにくいため,別メーカーの良品を使用してもOKです。

211,845のソケットは一見,真空管が抜けそうですが,使用していてまったく問題がありません。また,大型のジョンソンタイプのソケットよりはるかに配線がしやすくなっています。
私は,ジョンソンタイプの物を山本音響工芸のものと交換しただけでノイズが非常に減ったという経験があります。

このほかに,4P55等の大型管用のジャイアント5ピンや,6C33C-B 用の特殊な形状のもの,初段管に使うCV5112用のロクタル管用ソケットなどがあります。
また,プレートキャップが必要な真空管がまれにあります。今までの発表例では1623,4P55などの真空管はプレートキャップが必要です。
セラミック製の物は,締め付けがきつすぎて,プレートキャップを外す時に,真空管の電極ごと外れてしまうこともあります。これも山本音響工芸等の良品を使用してください。
また,EIMAC304TLのプレートとグリッドには,放熱器も兼ねた専用のプレートキャップ,グリッドキャップがあります。

● トランス

タムラ製作所製を使用します。
残念ながら,製造中止のトランスが増えています。チョークトランスのA-394やVL-208等は製造中止になってしまっています。中には代替品が入手できるものもあります。
入力トランスのTN-6も製造中止なので代替品としてA-8713を使用します。ただし,サイズは倍くらいの大きさになってしまいます。また,このトランスも現在では,サン・オーディオの特注扱いになっています。
また,プリアンプの入力トランスTKS-27の代替品としては,STU-001が使用できます。
音色的にもシールド的にもSTU-001が格段にすぐれています。また,シャーシへの取り付け,ハンダづけも簡単になります。

佐久間さんのアンプにはタムラの試作品も使われいますので,購入できるトランスかどうか,サン・オーディオのサイトに掲載されているタムラトランスのカタログで確かめてください。
なお,佐久間さんは特注トランスを使用していても,カタログ掲載品で代替可能な場合もあります。
845ドライブ845プッシュプルパワーアンプ(http://www10.big.or.jp/~dh/work/8910.html)に使用されているトランスは,カタログ品でそろえられるものがあります。
ドライバートランス5KΩ:20KΩは,STU-5Kで代替可能です。電源トランスは,PSC-900。チョークトランスはSA-3000。なお,出力トランスの2回路同時負荷のトランスは,3個しか製造されなかったものです。また,同時負荷,という特殊なものなので,事実上,普通の出力トランスの使用になると思います。

製造中止と代替品の一覧表

製造中止 代替品 注意点等
TN-6 A-8713 サイズがほぼ2倍になります
TKS-27 STU-001 形状,サイズとも異なります。
VL-208 VL-SS 形状,サイズとも異なります。

● ヒータートランス

ヒータートランスとは,ヒーター点火用の電気を供給する物です。電源トランスには6.3Vなどのヒーター専用の捲き線がありますが,真空管が多くて捲き線が足らないときや,必要な電圧の捲き線がない場合に,別にヒータートランスを購入します。SELなどのトランス専門メーカーでこういったトランスを作っています。
回路図には「HT」と表示してあります。
ヒータートランスが付くと,初心者では少々配線が難しいかも知れません。

● ヒーターチョーク

直熱管をドライバーにする場合に使用します。
タムラ製作所のヒーターチョークは型番がなく,回路図には,0.1H(ヘンリー)3.5Aと書かれています。
3.5Aまでのヒーター電流が流せるということです。
845のヒーター電流が3.25Aですから,ほとんどの直熱管で利用できます。
タムラ製作所製は他のメーカーに比べると高価ですが,性能は抜群です。安価何ものを購入すると,ハムがとりきれずに,トラブルに悩まされ,アンプ製作がいやになってしまいます。値段は高いですが,タムラ製作所のものを使った方が結果的に,時間の得ですし,精神的にも悩まずにすみます。
サン・オーディオで入手可能です。
なお,ときどき0.1H 3.5Aでない,ヒーターチョークが使われることがありますが,これはタムラ製作所試作品(非売)か他のメーカーのものです。
最近の佐久間さんの作例ではヒーターチョークを使わずに,抵抗を使用してる場合が多いのですが,シャーシに余裕があれば,ヒーターチョークの使用をおすすめします。
なお,タムラ製作所のトランス,チョークには専用の止めネジが付属しています。

● 中古のトランス

ネットオークションでもタムラのトランスが出品されています。
TKSなどの小型トランスは,直流を流すとコアが磁化してしまうので,出品されたトランスがこのへんの注意点守って使用されていたかどうかが重要になります。
コアが磁化していても音を出るので,不良品であることがわからずトラブルのもとです。
また,タムラ製作所のシールドケースは堅牢なので,過電流を流されて内部が焼けたトランスでも,外観からは見分けられません。


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