信号系配線の注意

信号系は普通のACケーブルで配線します。
図1はグリッドの配線です。



入力トランスSTU-001からドライバー845のグリッドへの配線はシャーシにはわせながら最短でお願いします。ドライバートランスSTU-5Kと終段845のグリッドも同様です。

図2は3本の845へのヒーター(フィラメント)への配線です。



なお,電源トランスからのヒーター配線は途中略してあります。

図2では,ソケットとハムバラの間に20〜30Ωのセメント抵抗を入れてあります。
ハムバラの値を100Ωから50Ωくらいにすると,交流点火の場合は,ハムがより小さくなるように調整できます。配線が複雑になってくるので,こういう例もある,と考えてください。詳しくは後で説明します。
回路図通り,抵抗なしで,100Ωのハムバラのみで製作してもOKです。

終段のプッシュプルの845は交流点火です。
パワートランスの10V端子から出来る限りシャーシの隅を這わせて845のソケットちかくまで配線してください。 この配線はよく捻ってください。

途中,5R4へのヒーター,高圧配線と同じ所を通りますが少し離して配線すれば気にする必要はありません。
シャーシが大きいので,側面の上下で配線場所を分ければ大丈夫です。
シャーシの隅を這わせ,シャーシの角も出来るだけ角にそって曲げるようにしてください。

パワートランスの端子の0Vと10Vは区別して配線しますので,配線を捻る前に配線コードに印をするなどしてください。
845はヒーターの位置が対角線になっています。
ソケットへのハンダ付けでは,0Vからのほうを長くしてソケットを横断させてください。
プレートへの配線の下をくぐらす方法もありますが,ソケットの上を対角線に横断させた方が配線がまとまると思います。

ヒーターのへの線はグリッドに近づけないようにしてください。
真ん中の845のヒーターがカソードの線と近づいていますが,実際の配線は,ヒーター配線をシャーシに這わせて,カソードの線は,その上空を通っています。


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