MAGiC TOUCH - MAGiCTalk#09
*Story 09 ”普遍の鎖” (Jun 6,2004)
 日常。
 あまりに平和な日々は普遍的なもののように感じられる。しかし、日常とは何かの拍子に普遍という名の鎖の束から唐突に切り離され、非日常という世界へ遊離される。

 非日常とは大きな闇。その闇の中に内包された小さな光が日常である。日常と非日常は別々の存在ではなく、壁で隔たりあった隣同士のものであり、その壁は高く作ってはあっても薄くいつ壊れるかわからない もろい 存在である。

 変化の少ない生活。起床し会社へ行き、仕事をこなし帰宅して就寝の繰り返し。つまらない日々ではあるが平和な日々でもある。しかし何かしらのきっかけで日常から非日常の世界に突き落とされることがある。そのきっかけとは、内的要因だったり、または外的要因なのかもしれない。

 日常の世界から非日常の世界に迷い込むと意識の混乱が起こる。その要因になったことすべてが夢だと思いたくなるが、それは紛れもない現実である。その現実から逃避しようとすればするほど夢と現実の境界線があいまいになる。

 人の精神にはヒューズが仕込んである。大きな負荷がかかったときにはヒューズを飛ばして自身を守る。ヒューズの大きさはさまざまである。小さいヒューズで負荷を回避できることもあれば、大きなヒューズを飛ばしてしまうこともある。しかし、ヒューズの大小に関係なくその復旧は困難なものである。また、ヒューズで回避できないほどの負荷がかかることもある。

 自我とは厄介なものである。これにより精神のヒューズは役立たずになり、直接精神に損傷を与えることもある。

 世の中納得できないことが多い。正しい意見があったとしてもそれが通るとは限らない。明日が来ないほうがよいと思うこともある。たまには立ち止まって、ゆっくりと周りを見渡す。何か新しいことが見つかるかもしれない。急がずに、そしてゆっくりと。

 時の流れは、あまりにも早すぎる。少しずつ夢と現実の境界線を取り戻してゆこう。そう、先はまだ長いのだから。



--------
 最近矢継ぎ早に身の回りにいろいろなことがあり、関係者の方々にはご迷惑かけっぱなしです。おかしいなぁ、精神的負荷はうまく回避できるようになっていたと思っていたのですが…。まだご迷惑をおかけするかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。しかし…痛いなぁ。

[少しは気持ちの整理がついたかなの Jun6,2004 の朝]
©Copyright MAGiC TOUCH All rights reserved.