*Story 03 ”Ys2よりも、Ysの曲が好き” (Apr4,2001) | ||
あの当時、なぜか私の周りにはPC8801Userはいなかった。周りはすべてSHARP User。有る意味特殊な環境だったのかもしれない。本人はSHARPといっても、異端児のMZ-2500であった。 そのころ、X1Userの友人に連れられ某明大前のコピー屋さん(昔は、普通にあったんだけどね・・・)によく連れて行かれた。そこに、DEMOとしておいてあったのがPC88版のROMANCIA。キーボードとかがつながっていなかったので、ゲーム内容はわからなかったが、あの音楽はPC8801(YM-2203)の音というよりも、歌謡曲にも負けないくらいの出来であった。友人が新しいゲームを物色している間、ずっとPC88の前で耳を澄ましていたことは、いまだに鮮烈に覚えている。この作曲者が、当時マイコンBASICマガジンのゲーム音楽コーナーを担当していたYK-2(古代祐三)氏であったと知るのは、かなり後のことであった。 ロマンシアのことがあってからすこししたころ、今度はマニアックタイプではないRPGをファルコムが作っているらしいという情報を仕入れる。曲もいいらしい(そりゃ、ROMANCIAがあれだけよかったんだから、あたりまえだ)。相変わらずPC88とは無縁な生活を送っていたのだが、友人にこのことを告げ、Ys出たらすぐに曲が聞きたいと願う。このころ、友人のX1にも、FM音源ボードがささったころで、発売を待ちに待っていました。で・・・、発売日。友人宅に遊びに行く。 ジャーン、買ってきたぜYs。んじゃ早速聞いてみるかね。FM音源ボードにつながれた小さいアンプのボリュームを上げ、5inchDiskをX1にセットして、電源を入れる。ワクワク。ドキドキ。 え?ねぇねぇ、このタイトルの曲、本体から流れてないかい?たしかに、アンプの音量をいじっても音の変化はない。PSGで流れる曲(Title:Open your Hart)は、確かに今までのゲームの曲より、きれいな音をしていた。きっと、オープニングだけこうなんだろうなぁ。曲を聞き終えた後、ゲーム本編に。しかし結果は・・・・。そう、X1は全編PSGだったのである。マニュアルをすべて読んでも、X1をFM音源対応にする術は書いていなかったのである。涙。 涙をのんだ数日後、ほかの友人から、1本のカセットテープを渡される。 「ねぇ、これきいてみてよ。すごいから。PC88の友人から録音してもらったんだけど、すごいんだよ」 家に帰り、ラジカセに入れ聞いてみる。す・げ・えぇ・・。ひとまずダビング(笑い) あれ?でもこれどっかで聴いたな・・・。次の日友人にテープを返して、詳細をきいてみる。 「あれさ、Ysってゲームの曲らしいんだけど、A面に入っていたのが、ゲーム中の曲でさ、B面に入ってたのが、未使用曲らしいんだわ」 |
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