アイスラーソングス
須山 公美子
(彼女自身のサイトでも紹介されている)
opera club office OPR-9804(CD) \3000
劇「三文オペラ」、唄「海賊の花嫁」「マックザナイフ」他でよく知られている
ドイツの劇作家:ブレヒトの音楽面を、クルトワイルと入れ替わるようにして終生を捧げた作曲家ハンス・アイスラー。
彼はブレヒトと共に共産主義に身を捧げ、東ドイツに骨を埋めたゆえ、
クルトワイルと同等以上の業績を残しながらも、その他の国では今もってほとんど知られていない。
彼の生誕100周年に一念発起して、歌い手:須山 公美子が彼の作品に取り組んだ。
この日本でも、様々な立場の音楽家がアイスラーを1曲2曲取り上げることはあっても、
ポピュラー的なフィールドから、かつほとんどを日本語訳し、
いきいきと歌い上げた作品をCD1枚分まとめたのは、これ初めてかも知れない。
メジャーが取り上げない仕事であるが故に、ここで自主販売されるのは貴重な機会である。
1.ユダヤ人娼婦マリー・サンダースのバラード
2.家庭菜園
3.ナチ突撃隊の男のバラード
4.統一戦線の歌
5.バイムレン姐さん
6.自殺について
7.ハリウッド・エレジー
(緑茂る胡椒の木の下・この街は天使にちなんで名付けられた・毎朝パンを稼ぎに・
丘で黄金が見つかる・沼・The rat men・4つの都市の上空を旋回する・ハリウッド)
8.ナチ兵士の妻のバラード
9.モルダウ河の歌
10.野に出よう、友よ
11.子供の賛歌
こんなにピアノを練習したのは予備校時代以来だろう。
ほとんどの原譜はピアノと歌の3段譜である。
単純なコード進行に置き換えられない曲が、このCDで言えば7.のハリウッドエレジー。
これを全てパソコンに入力し、須山の声のキーに変換し、練習する。
これがどれだけ大変な作業かわかるだろうか。
何回か迎えたライブの本番は、いつも必死。
そんな矢先に「来月CDに録ろう」と須山が言う。
このCDは、僕にとっては冷や汗の結晶だ。
その後の須山はさらにアイスラーの世界を追求しており、
僕は今ちょっとついていけてない。