現像(ラボ)について

 撮影が終わったら、現像所に出すわけですが、とりあえず、一般的なネガフィルムに撮って、サービスプリントにしようという場合を考えます。

 こんなとき、DPEショップってのが一般的ですが、この、DPEショップ間でかなり差があります。同じチェーン店間でもありますし、その日の担当者によっても、ぜんぜん出来が違います。機械焼きだから、差が出ないように考えられがちですが、全然違うのです。

 取り扱い量が少ない店は、処理が安定しませんから、基本的に避けた方が無難でしょう。激安DPEも焼き直しをしてくれませんから、仕上げは避けた方がいいでしょう(サービス判で試し焼き用には重宝しますが、フィルムの扱いが雑なのが気になります)。

 店員全員が、見るからにバイト君って店も避けた方が安全です。仕上がりが安定しませんし、なにかあったとき、責任の所在があやふやになる危険が大きいです。なにかあってからでは遅いのですが、何かあったら責任をとらなきゃいけないって意識があるだけで、たいがいの場合、かなり『何か』はおきにくくなります。これらを避けて、選んだとしても、思ったような仕上がりになる場合は多くはないでしょう。

 だからといって、あきらめるのは、まだ早い。機械焼きだから、誰が焼いても同じと考えがちですが、機械と言っても、補正をかけるのは人間です。実際、信頼のおける店だと、色あいとかがおかしいと、時間さえあれば、何度か焼き直してくれているはずです。ただ、この時の補正が難しくて、こちらの意図した色はなかなか出ません。旅行のスナップ写真とかだと、誰が見ても、『良い』『悪い』『明るい』『暗い』みたいな基準が、比較的はっきりしているのですが、そこに、こちらの作画意図が入って、意図的に暗くした、とか、色調をかえるためにタングステンライトで撮ったとかいうのって伝わりませんから、作業者がフィルムから読みとってくれるのを期待するしかありません。



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